蒔夏(まきな)

一人旅が大好きな大学3年生。ヨルシカと新海誠作品で自我を獲得しました

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一人旅が大好きな大学3年生。ヨルシカと新海誠作品で自我を獲得しました

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秒速5センチメートルに救いは無かった

中学2年生のころ付き合っていた彼女に秒速5センチメートルのDVDを借りた。これだけでも拗らせの原因としては完璧なのだが、極めつけなのはお互いにこの作品の良さがまったく分からなかったということである。 物語の大筋としてはヒロイン明里の小学校に主人公の貴樹が転校、共通点の多い二人は互いに惹かれ合う。しかし両親の転勤により明里は栃木、貴樹は鹿児島(しかも種子島)に転校、少しずつ音信不通になっていく…という話 しかしこの作品が世の男たちの感傷を抉る理由はラストにある。社会人になった

    • 雰囲気で選んだおすすめの駅

      お久しぶりです。2023年ももうすぐ終わりということで何でもいいから総括の様なことをやってみたくなったので、突然ですが、僕がこれまで旅行で行ったことのある場所で特に好きだった駅を紹介します! 2021年に上京してからいろいろな場所へ行きましたが大学1年の頃に行った場所の記憶も徐々に薄らぎ始めたので備忘録の意味も込めて。 *思い浮かんだ順なので数字はランキングではないです 1.奥津軽いまべつ駅 本州の最果て、青森県津軽半島の先端にある日本で1番小さな新幹線駅。人が少ない

      • いいのが思いつかなくて仮で使っていた名前をちゃんと決めたので変えました! (旧)maki→(新)蒔夏 これからもよろしくお願いします!

        • 不安

          「思い出を作らなきゃ」という焦燥感の様なものが、大学三年生になったあたりからふっと消え去りました。 今を生きることよりも、今を思い返したときに綺麗な思い出であることの方が重要だと思って、少しでも興味を持ったことにはすぐ手を付けていた。嫌なことでも何年後かに「楽しかったな」と思えそうだったら行動するようにしてた。 そんな生活を続けていたら、やりたいことも知りたいことも殆どなくなって、将来に対する不安だけが残ってしまった。どんな大人になっているんだろうね

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        秒速5センチメートルに救いは無かった

          桜花抄の舞台を散歩

          大学の帰りに秒速5センチメートルの舞台、貴樹と明里が幼少期を過ごした参宮橋を散策してきました。 ここを歩くだけで初めて秒速に出会った時の、切ない感情が蘇ってくる 夏は好きだけど少し疲れを感じやすい季節です 疲れて何度か木陰で休憩しました、もう夏ですね。

          桜花抄の舞台を散歩

          彼女の自我

          高校の頃、片想いしていた女の子は生粋の読書家だった。学校の自習室にいるのをよく見かけたけれど勉強していたことは一度もなく、では何をしていたのかというといつも小説を読んでいた。 それでも彼女は国語、それも現代文が大の苦手で定期試験や模試でもずば抜けて悪く、僕も彼女もそれが不思議で仕方なかったのだ。 大学に入って、読書家の人と関わることが増えて思ったんだけど、あれは膨大な読書量の影響で「自分」が確立されすぎて、試験で求められる優等生的な回答ができなかったのかな。 いつか、こ

          彼女の自我

          天気の子が刺さる大人になりたくなかった

          高校2年生の夏、天気の子を地元の小さな映画館で観た。 僕たち2002年生まれの世代は中学2年生とかいう最も多感と言っても過言ではない年に「君の名は。」を知った。同じ監督の最新作ということで天気の子の公式ツイッターは公開前から毎日チェックしていたし、「セカイ」という言葉がやたらと強調されるスペシャル予報を毎日聞きながら学校へ通った。 期待が最高潮に達したところで当時付き合っていた彼女と公開日当日に見に行ったんだけど、結論から言うとあまり楽しめなかった。 「犯罪が多すぎる」「東

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          秒速5センチメートルを好きなのは俺1人だけで良い

          とにかく自己肯定感が低い子供だった。友達はそれなりにいたがいつでも顔色を窺ってばかり。おこがましくて自分のことを話すことも宿題の答えを聞くこともままならない日々だった。 2002年。「ほしのこえ」が上映された年に生まれた僕たちは中学二年生で「君の名は」に出会った。本当に恵まれていたと思う。新海監督の世界観に一目ぼれした僕は彼の作品を見漁った。 当時好きだった人と一緒に見た「秒速5センチメートル」当時は何を伝えたいのかもわからず描写の美しさにひかれていたのを覚えている。 高

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          ヨルシカと自分の物語

          3月21日。ヨルシカの月光再演に参加した。 高校2年生の頃にヨルシカと出会ってから2年が経つ。静岡の僻地で18年間生まれ育った僕は大学入学と同時に上京し、東京で想像もしていなかった世界に巡り合っていた。 知らない世界を知る楽しさを知った僕は旅にのめりこむようになり、大学1年生の夏休みと春休みは18きっぷを利用して色々なところへと旅に出た。月光再演へは関西旅行の最終日に赴いたのである。 実を言うとライブの数か月前からヨルシカの曲を聴く機会が大幅に減っていた。関西を満喫して

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