秒速5センチメートルに救いは無かった
中学2年生のころ付き合っていた彼女に秒速5センチメートルのDVDを借りた。これだけでも拗らせの原因としては完璧なのだが、極めつけなのはお互いにこの作品の良さがまったく分からなかったということである。
物語の大筋としてはヒロイン明里の小学校に主人公の貴樹が転校、共通点の多い二人は互いに惹かれ合う。しかし両親の転勤により明里は栃木、貴樹は鹿児島(しかも種子島)に転校、少しずつ音信不通になっていく…という話
しかしこの作品が世の男たちの感傷を抉る理由はラストにある。社会人になった