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彼女の自我

高校の頃、片想いしていた女の子は生粋の読書家だった。学校の自習室にいるのをよく見かけたけれど勉強していたことは一度もなく、では何をしていたのかというといつも小説を読んでいた。

それでも彼女は国語、それも現代文が大の苦手で定期試験や模試でもずば抜けて悪く、僕も彼女もそれが不思議で仕方なかったのだ。

大学に入って、読書家の人と関わることが増えて思ったんだけど、あれは膨大な読書量の影響で「自分」が確立されすぎて、試験で求められる優等生的な回答ができなかったのかな。

いつか、この仮説を伝えてみたいな

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