見出し画像

ヨルシカと自分の物語

3月21日。ヨルシカの月光再演に参加した。

高校2年生の頃にヨルシカと出会ってから2年が経つ。静岡の僻地で18年間生まれ育った僕は大学入学と同時に上京し、東京で想像もしていなかった世界に巡り合っていた。

知らない世界を知る楽しさを知った僕は旅にのめりこむようになり、大学1年生の夏休みと春休みは18きっぷを利用して色々なところへと旅に出た。月光再演へは関西旅行の最終日に赴いたのである。

実を言うとライブの数か月前からヨルシカの曲を聴く機会が大幅に減っていた。関西を満喫していた僕にとって今回のライブは帰宅前のちょっとした締めくくり程度に考えていた。

しかし開演後1曲目の夕凪、某、花惑い。n-bunaさんの鳴らすギターが全身を駆け巡った瞬間、涙が溢れた。大学受験、上京、入学式へ向かう最中も僕の生活の傍らにはヨルシカがいた。自分の成長をここまで共にしてきたのはどんな本でもゲームでもなく、ただヨルシカのみだった。n-bunaさんの考えにあこがれてスウェーデンのことを調べつくしたことも、ヨルシカを聴いていて今の自分に耐えられずバイトをやめた経験も、今となっては自分を成長させてくれた大切な記憶だったことにようやく気が付けた。

昨年はめっきり新曲の音沙汰がないヨルシカだったが、今年は沢山の驚きを与えてくれるに違いない。どんなことがあってもヨルシカの物語を追い続けようと、そう思えた大切なライブとなった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?