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2022年1月の記事一覧
387: Little Anthony and the Imperials / Goin' Out Of My Head
「Out Of My Head」つながりで、このポップ・クラシックを。 この曲、非常に多くのミュージシャンにカヴァーされていて、名演も数多くありますが、オリジナルはリトル・アンソニー&ジ・インペリアルズが1964年にリリースしたこのヴァージョンで、US6位のヒットとなりました。 初めて聴いた時、歌い出しで「女性ヴォーカルなんだ」と思った記憶があります。 彼らのヒット曲の特徴は、「カヴァー・ヴァージョンもヒットする」こと。 この次のシングル「ハート・ソー・バッド」(US10位)は、1980年にリンダ・ロンシュタットがカヴァー(邦題は「涙がいっぱい」)してUS8位のヒットを記録しています。 そして、彼らのデビュー・シングルとなった1958年の「ティアーズ・オン・マイ・ピロー」(US4位)を、1990年にカヴァーしたのは、昨日取り上げたカイリー・ミノーグ。彼女のヴァージョンは見事にUK1位を獲得しています。
380: Blondie / Hanging On The Telephone
パンク・ロックの「ハンギング」つながりで、ブロンディのこの曲をチョイス。 バンドの人気を決定づけることとなった、1978年リリースの3rdアルバム『恋の平行線 』(US6位/UK1位)のオープニング・ナンバーだったこの曲、イントロのプッシュホン(←完全に死語ですね)の音が、実に効果的です。 この曲、ブロンディのヴァージョンがあまりにも有名ですが、実はカヴァーです。 オリジナルは、ザ・ナーヴスという全く無名のパワー・ポップ・バンドですが、まったくヒットもしておらず、よくもまあ、誰も知らないマイナー曲を取りあげたものだと、感心してしまいます。 さらに意外だったのは、この曲、ほとんどのコンピレーションに収録される彼らの代表曲の1つなので、当然シングルヒットしているのだろうと思ったら、UKでは5位まで上昇しているものの、USではチャートインすらしていませんでした。 この次のシングル「ハート・オブ・グラス」がUS/UKともにナンバー1を獲得したことで、メジャー・バンドの仲間入りを果たしますが、MVを見ていると、既にこの時点で、そんな風格を感じさせます(特にデボラ・ハリー)。