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2021年12月の記事一覧
355: Inspiral Carpets / Generations
インスパイラル・カーペッツは、1995年の解散(後に再結成)までに4枚のスタジオ・アルバムをリリースしていますが、個人的に一番よく聴いたのは、1992年リリースの3rdアルバム『リヴェンジ・オブ・ザ・ゴールドフィッシュ』(UK17位)でした。 『金魚の復讐』というタイトルは、何を言いたいのか良く分かりませんが、このアルバム、曲調はかなりポップで、かつガレージ・ロックっぽいワイルドなサウンドという、当時大学生だった私には「どストライク」な作品でした。 この曲は、アルバムのオープニング・ナンバーで、3rdシングルとしてもリリースされました(UK28位)。この曲もオルガンの音色が耳を惹きます。 このアルバムがリリースされた1992年前後が、マッドチェスター・ムーヴメントの一番華やかな時代だったように思います。
348: Chigago / Hard To Say I'm Sorry
初めてリアルタイムで聴いたシカゴは、この曲でした。 70年代終わりから80年代始めの数年間はシカゴにとって低迷期で、1978年の「ノー・テル・ラヴァー」を最後に、トップ40ヒットから遠ざかっていました。 そんな状況の中、1982年にリリースされた『シカゴ16』から生まれた久々のヒット曲は、7年ぶりとなるUSナンバー1の座に輝きます(UK4位)。 ヒットの裏には、大胆なサウンドの変化があり、かつて最前線で鳴り響いていたホーンセクションは姿をひそめ、シンセサイザーとストリングスに彩られた、まさに「80年代風」のサウンドに生まれ変わっていました。 この変化は、間違いなくプロデューサーのデイヴィッド・フォスターによりもたらされたものですが、かつてのファンは複雑な思いだったのではないでしょうか。 これに続く『シカゴ17』も同路線の作品で、やはりヒット曲を生み出します。 私、最初にこの時代の作品を聴いたので、シカゴが「ブラス・ロック」と呼ばれていることが、当時は全く理解できませんでした。 今だったら、昔の作品はYouTubeとかですぐに聴けますが、当時はベスト盤とかを入手(or レンタル)しなければ聴けなかったですからね。 そう思うと、良い時代になったものです。