357: Suede / The Drowners

ブリットポップというと、「オアシスvsブラー」が話題になったように、この2バンドが中心的存在であったことは否めませんが、UKロックの転機という意味では、スウェードの存在も大きかったと思います。
この曲は、1992年5月にリリースされた彼らのデビューシングルで、セールス的にはUK49位という非常に地味なヒットにとどまっています。
ただ、ブレット・アンダーソンの「デヴィッド・ボウイのような」中性的なヴォーカルと、バーナード・バトラーの「ザ・スミスを連想させる」ギター・リフという、彼らの強烈なセールスポイントは、デビューシングルの時点で完成されていたというのは、ある意味、驚きです。
その後、彼らはシングル・ヒットを連発し、1993年リリースの1stアルバム『スウェード』はUKナンバー1を獲得します。これは、オアシスのデビューよりも1年以上前ということになります。
そういった経緯から、彼らの登場をブリットポップの始まりとする定義もあるようですし、個人的にもそれが妥当のように思います。

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