348: Chigago / Hard To Say I'm Sorry

初めてリアルタイムで聴いたシカゴは、この曲でした。
70年代終わりから80年代始めの数年間はシカゴにとって低迷期で、1978年の「ノー・テル・ラヴァー」を最後に、トップ40ヒットから遠ざかっていました。
そんな状況の中、1982年にリリースされた『シカゴ16』から生まれた久々のヒット曲は、7年ぶりとなるUSナンバー1の座に輝きます(UK4位)。
ヒットの裏には、大胆なサウンドの変化があり、かつて最前線で鳴り響いていたホーンセクションは姿をひそめ、シンセサイザーとストリングスに彩られた、まさに「80年代風」のサウンドに生まれ変わっていました。
この変化は、間違いなくプロデューサーのデイヴィッド・フォスターによりもたらされたものですが、かつてのファンは複雑な思いだったのではないでしょうか。
これに続く『シカゴ17』も同路線の作品で、やはりヒット曲を生み出します。
私、最初にこの時代の作品を聴いたので、シカゴが「ブラス・ロック」と呼ばれていることが、当時は全く理解できませんでした。
今だったら、昔の作品はYouTubeとかですぐに聴けますが、当時はベスト盤とかを入手(or レンタル)しなければ聴けなかったですからね。
そう思うと、良い時代になったものです。

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