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2021年7月の記事一覧
204: Ringo Starr / Photograph
ビートルズ解散後、初めて4人全員が関わった作品が、1973年リリースのアルバム『リンゴ』(UK7位/US2位)。 さすがに4人の共演はありませんが、ジョンは「I'm the Greatest」を提供し、この曲にピアノで参加しており、一方のポールは「Six O'Clock」を提供し、こちらもピアノとシンセサイザーで参加しています。 険悪な関係になってバンドが解散しても、リンゴとだったら一緒に演奏したい、と思わせる人間的魅力があったということでしょう。 そして、そんな名ソングライター2人が曲を提供しているにも関わらず、本作からの1stシングルとなったのは、ジョージとリンゴが共作したこの曲でした。ジョージはアコースティック・ギターでも参加しています。 1973年の11月に見事にUS1位(UK8位)となり、これによりビートルズのメンバーは4人ともソロでUS1位を獲得するという快挙を達成します。 ちなみに、次のシングルとなった「ユア・シックスティーン」(ジョニー・バーネットのカヴァー)もUS1位(UK4位)に輝いています。
197: ブリッジ / プール・サイド・ミュージック
カジヒデキは、ソロ活動に入る前は、ブリッジのベーシストでした。 ブリッジは、1989年に結成された6人組バンドで、1993年にトラットリアからデビューしています。 小山田圭吾がプロデュースした1stアルバム『SPRING HILL FAIR』は、全曲英語詞で、サウンドも80年代初頭のUKネオアコ風と、当時としては異色の作品でした。 1994年の2nd『プレッピー・キックス』は、大半が日本語詞となり、60年代のソフトロックを彷彿させるポップなサウンドが印象的でした。 この曲は2ndアルバム収録曲で、シングルでもリリースされています。 まあ、60年代のUSポップ好きの方なら、The Innocenceの「All I Ask」を元ネタにしていることに気づくとは思いますが、個人的には、夏になると聴きたくなる、そんな1曲です。