203: Ringo Starr / Night And Day

3回連続のコール・ポーター・シリーズ(勝手に名付けました)のラストを飾るのは、これもスタンダード・ナンバーの「ナイト・アンド・デイ」。ちなみに、邦題は「夜も昼も」と、ザ・直訳。
エラやシナトラやビング・クロスビーと言った、ジャズ界、エンターテイメント界の大御所たちが録音している大名曲ですが、ここではちょっとひねって、リンゴ・スターのヴァージョンを取りあげました。
この曲を収録した、彼の1stソロアルバム『センチメンタル・ジャーニー』は、スタンダードナンバーのカヴァー集で、UK7位/US22位のヒットとなりました。
アルバムのリリースは1970年3月27日。2週後にはポールがビートルズ脱退を発表するという緊迫した時期でもありました。
ですが、リンゴの歌声はいつも通りで、朗らかに飄々と歌っています。誰からも愛されたリンゴの本領発揮と言えるでしょう。
もちろん、ドラムの腕前も一流ですが、個性の強いメンバーの集まりであるビートルズをまとめていたのは、そんなリンゴの人柄だったのかも知れません。

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