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解像度の低い就活の軸は意味をなさない理由


採用活動をしていると、学生さんに対して勿体ないなと思うことがたまにあります。


その一つが「フワッとした広い言葉」です。


例えば、

「誰かを笑顔にしたい」
「誰かのサポートをするのが得意です」

こういった言葉です。


採用を担当している一個人として、こういった言葉を見てしまうと「うーん」という感情が出てきます。


なぜなら、「ちゃんとイメージできてるのかな?」、「全部に当てはまるんじゃない?」と感じるからです。



まず、「誰かを笑顔にしたい」については、「本当に?」って思います。


自分がしたことで相手が笑顔になる仕事って何でしょうか?


直接的にサービスを提供する仕事でしょうか?


例えば介護士。

介護のお仕事なら直接介護が必要な方に対するサポートも可能でしょうから、やり方によっては相手を笑顔にすることができるでしょう。


あとは飲食店とか衣料品店のスタッフ、テーマパークのスタッフなど。

美味しいものを食べてもらう。
素敵な洋服を買ってもらう。
テーマパークの空気感を感じてもらう。

この瞬間って幸せに感じる人が多いです。
笑顔になる人も多いです。


でも、就職先で考えているところはそういう仕事ですか?



例えば食品メーカーで勤務したとしましょう。

仕事で関わるお客様は最終消費者でしょうか?

そして、あなたはあなたが開発した(企画した)商品を誰かが食べて、笑顔になっている瞬間を目にできるでしょうか?



仮に「間接的でもOK」としましょう。

そうしたら、どれだけの仕事が当てはまるでしょうか?

金融、商社、建設、メーカー、IT、コンサル、サービス、インフラ、エンタメ、物流…。

どんな業界でも「人を笑顔にしたいです」に繋げることができます。




また、「誰かのサポートをしたい」も同じことが言えます。

どんな仕事も「誰かのサポート」をするからこそ意味があります。

誰のためにもならないのであれば、仕事として存在しません。


営業の仕事ではお客様の課題を解決する提案をすることで、お客様のサポートをしています。

工場で働く人も、その製品を使ってくれる人が使うためのサポートをしています。

開発職だと、世の中に新しい便利なものを出すサポート、もしくはそれを使ってくれる人のサポートをしています。

SEを考えてみても、ソフトウェアの設計をすることでそれを使う人のサポートをしていますよね。




あなたは誰をどのように笑顔にしたいんでしょうか?

あなたはどんなサポートがしたいんでしょうか?




抽象度合いが高い言葉は広い範囲を表すには便利ですが、n1しかない“あなた自信”を表現するには不十分です。



もっと仕事の解像度を高くできると、自分の確固たるものができるのではないでしょうか?


もしくは、ガクチカや過去の経験の中にあなたの答えあるのではないでしょうか?




前者だったら、社会のことを調べることが必要かもしれません。

後者だったら、自己分析をもっと深めると良いのかもしれません。


大学1年生、2年生であれば、まだまだ時間はあります。

いよいよナビサイトもオープン間近の3年生であれば急ピッチで進めましょう。
いろんな会社のことを調べたり、説明会に参加したりするのも一つでしょうし、もう思う存分広げてみてから狭めるのも一つかもしれませんね。




でも、実際は働いてみると就活の時から考え方も変わってきます。

ずっと同じ考えで何十年もいることなんて有り得ません。


自分の仕事内容、仕事以外の経験、周りの環境…様々なもので自分の気持ちも変わってきます。


とはいえ、大事なのはその時にきちんと自分の頭で考えて決断していくこと。

具体と抽象を行き来させながら考えましょう。


具体化させることも、抽象化させることもどちらも必要な能力ですから。




とか考えてたら全く収拾つかなくなってきたのでここまでにします!



就活生のみなさん、ご自身が満足の行く就職活動ができるよう、頑張ってくださいね!


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