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向井柳雲の食とワインのマリアージュレポート Vol.7 ~オーストラリアのワイン界の巨匠とヨーロッパの家庭料理の滋味深い出会いの物語編~


ワイン

ワイン名

スリー・リングス  カベルネ・ソーヴィニヨン バロッサ・ヴァレー2022

ワイナリー

オーストラリア バロッサ・ヴァレー スリー・リングス

ラベルの三つの輪は「葡萄農家」「ワインメーカー」「お客様」を表している。後にそれは「過去」「現在」「未来」の三位一体、更に「歴史的な畑」「並外れた果実」「熟練したモダンなワイン造り」をも指す、バランスがとれた素晴らしいワインを生み出すことを意味するようになった。
家族経営のワイナリーで、初代アラン・ロブ・ヒキンボッサムは1936年にオーストラリア初のワイン醸造コースを設立した伝説的人物。アデレード大学には彼の名を冠したワイン研究所が建設され、2007年には国立ワイン科学研究所にある建物にヒッキンボサム・ホールと命名される。
現在は4代目。

出典:ヴィノスやまざき

葡萄品種

カベルネ・ソーヴィニヨン100%

アロマ

ブラックチェリー ビターチョコ ミント セージ

価格

¥3580(税込¥3938)

購入店

マリアージュ

古式然とした佇まいながらも、どこかヨーロッパの黒い森を思わせるような奥ゆかしさがある。それはタンニンの強さとミントやセージのアロマ故だろう。全体的に厳然と整ったその姿はまさしく中世のヨーロッパの熟練の武将だ。

スリー・リングス  カベルネ・ソーヴィニヨン バロッサ・ヴァレー2022

チーズ

チーズ名

パルミジャーノ・レッジャーノ

マリアージュ

オーストラリアワインゆえのどこか雄大な自然を思わせ、且つカベルネ・ソーヴィニヨンらしい深いタンニンに、イタリアチーズの王様たるパルミジャーノ・レッジャーノの牛乳を濃縮したかのようなアロマと食感が口の中で渾然一体と成す時、それはあたかも大聖堂から鳴り響く鐘のように幾重にも重なる複雑な味わいの余韻をもたらしてくれる。

パルミジャーノ・レッジャーノ

料理

料理名

ビーフシチュー

マリアージュ

カベルネ・ソーヴィニヨンのタンニンが牛肉の固さを和らげ、その内に秘める滋味をゆっくりと引き出していく。それによってより味わい深くなったワインと牛肉、そしてジャガイモやニンジン、タマネギが加わり、更にビーフシチューのルウを取り込むことで、まるで西洋の熟練の武将が舞台の先頭に立って騎馬を駆りながら夕日に染まる高原を地平線に向かって意気揚々と突き進んでいくかのような映像が脳裏に浮かび上がる。

ビーフシチュー

おすすめのシチュエーション

絶対に負けられない試合に臨む前夜の壮行会。

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