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ぽん太の東海道五十三次歩き旅(18)府中宿(静岡市)→岡部宿


こんにちは。ぽん太です。ちょうど1年前の話です。2023年の年も明け、この歩き旅を始めてちょうど1年が経ちました。今年は府中宿(静岡市)からのスタートとなります。


旅日記

 2023年1月7日。天気予報によれば週末は天気もよいとのことなので急遽、前日に日帰りで決行決定。2023年初歩きだ。
 9時過ぎ静岡駅を出発。今年は大河ドラマ(「どうする家康」)で徳川家康がテーマになっているため、町全体が宣伝モード。

 静岡県庁、静岡由来碑、札の辻・高札場跡などをすぎると、七間町通りだ。七間町通りは400年以上の歴史を誇る商店街で、その名の通り道幅が七間(14m)あり、かつては多くのお店が立ち並び栄えていたそうだ。今も繁華街で、映画館等も多くシネマ通りとも呼ばれているようだ。

静岡県庁前の歴史ある外堀
静岡由来碑。一旦は「賤ケ丘」に決まりかけたらしい。
七間町通り。今もお店がいっぱい立ち並ぶ。

 10時過ぎ安倍川に差し掛かる。ここは名物安倍川餅を食べなきゃと思い、石部屋(せきべや)に入る。つきたてのお餅とあんこがマッチしてうまかった。

繁華街を抜けると、旧道がまっすぐに伸びる
安倍川もちのせきべや
安倍川もち。お茶もおいしい。

 安倍川を渡り切るのに約10分かかる。たしか富士川も同じくらいだった。川の水は少ない気がする。
 渡り切った後振り返ると、壮大な富士山だ。テンションが上がる。

安倍川。川の水があまりない。
安倍川橋と富士山
無人販売のみかんが100円。早速購入

 11時過ぎ、丸子に入る。「まるこ」ではなく「まりこ」と読み、かつては「鞠子」と書いた。東海道20番目の宿である。とろろ汁で有名な丁子屋は慶長元年(1596年)創業で広重の絵にも描かれている。さっきお餅を食べたところであまりお腹はすいていなかったが、これから宇津ノ谷峠越えもあり、やはり名物を食べないわけはないだろうということでお店に入る(11:30-12:00)。かなり本格的な自然薯でおいしかった。

丸子宿
丁子屋の内観
名物丁子屋のとろろ汁
もう蠟梅が咲いている
丸子宿の高札場

 丸子からは徐々に登り始め、途中国道1号線とも交差しながら単調な道を歩く。
 13時には道の駅宇津ノ谷峠に到着。宇津ノ谷峠越えには幾つものルートがある。平安時代からあるとされるのは蔦の細道で在原業平の歌碑もあるが、急な峠越えの道だ。旧東海道も峠越えの山道。後はトンネルの道で、明治のトンネル道、大正のトンネル道、昭和・平成のトンネル道(現国道1号線)がある。こちらは素っ気ないトンネルなので、今回は一番歴史を感じさせる明治のトンネル道を通る。 
 間の宿宇津ノ谷の集落は、小じんまりとした趣深い集落だ。少し行くと明治のトンネルが出現。赤レンガでできており、内の明かりもレトロな感じでなかなかよい。その後蔦の細道にも寄り道をして14時過ぎには国道1号線に合流。

丸子から宇津ノ谷にかけて徐々に登りに
昔から交通の要所でもあった
宇津ノ谷の集落
明治のトンネル道。向かいから馬車が出てきそうな気配だ。

 宇津ノ谷峠を越えると、岡部宿への旧街道を行く。
 15時前、岡部の大旅籠柏屋・内野本陣史跡広場に到着。柏屋も昔の感じを残している貴重な歴史的建造物で、平成10年に国の登録有形文化財にも指定されている。昔ながらの蔵はギャラリーやレストランとして活用されている。

岡部宿に入る
大旅籠・柏屋(かしばや)
立派な蔵はギャラリーとして活用されていた
静岡は22宿あり。岡部宿は11宿目。やっと半分。

 その後趣のある旧街道を通ると、どこの家もサッカーボールの手毬を玄関にぶらさげている。藤枝界隈はサッカーの町なので、町あげて応援しているのだろうか。
 静鉄バスの岡部営業所には15:45到着。今日はここでおしまい。焼津駅行きバスは1時間に1本しかないが、ちょうど16時発のバスがあったので助かった。夕食は静岡で静岡おでんを食べて帰ることに。今日もよく歩いたわ。

岡部の旧道。サッカー手毬を掲げるおうちが多い。
初亀醸造本店
今日の終点、静鉄バス岡部営業所バス停。
今夜は静岡おでんで一杯@海ぼうず(JR静岡駅南口)

記録

  • 総歩数:37,377歩

  • 実際に歩いた距離:22.4km

  • 訪れた宿場:丸子宿・岡部宿

  • 宿泊:なし

本日の行程

府中宿から岡部宿までのルート

広重の絵

丸子宿

「鞠子 名物茶店」
  看板には「名ぶつとろろ汁」とあり、二人の旅人がとろろ汁を味わっている様子が描かれている。左は坂道になっているが、宇津ノ谷峠への登りであることを暗示している。
今の名物茶店(丁子屋)

岡部宿

「岡部 宇津之山」
  宇津ノ谷峠は蔦の茂った暗い細道で「蔦の細道」とも呼ばれていた。両側から険しい山に囲まれ、暗い川沿いの道を籠を背負った樵夫や旅人が往来する様子が描かれている。
今の蔦の細道

(参考)


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