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ぽん太の東海道五十三次歩き旅(14)富士→蒲原宿

こんにちは。ぽん太です。10月に入りウォーキングにはもってこいのシーズンに入りました。

旅日記

 2022年10月15日、快晴。今週末は静岡方面の天気は晴れとのことで2日前に決行決定。今回は「全国旅行割」も使え、宿代が4割引になりさらに1,000円クーポンも付き、とても助かる。
 9:08新富士駅に着き、バスでJR富士駅に向かう。9:30JR富士駅を出発。今日商店街はお祭りがあるみたいで、いろんな出店が準備中。前回泊まった「ふるいや旅館」をすぎ、10:00頃、雁(かりがね)堤に到着。ここは江戸時代富士川の氾濫防止のために作られた堤防で、上からみると雁が連なって飛ぶ形に似ていることからその名がつけられたようだが、今は、散歩やジョギング等市民の憩いの場所になっている。ここでようやく富士山にお目にかかることができた。

JR富士駅前の通り。いろいろ屋台が並んでいる。
雁堤。コスモスが真っ盛り。
ようやく富士山とご対面。

 そして大河富士川にかかる富士川橋に到着。昭和63年竣工とあるが、もとは大正13年完成の鉄橋でレトロな雰囲気が漂っている。大河を渡るのは、小田原の酒匂川以来(☞5日目:小田原→二宮)だ。

  これからは、安倍川・大井川・天竜川等大河を渡る旅が続く。
 確か、富士川を境に西側では60Hzの電気を、東側は50Hzの電気を使うので、いずれかに行く時は電化製品を買い替えないといけないものもあると学校で習ったことがある(さすがに今時の製品は両方に対応しているものばかりだろうが)が、まさにその富士川に今いるのだ。

レトロな富士川橋
富士川橋から富士山を望む

 富士川を渡り、少し高台に上っていくと、間の宿岩淵に10:30到着。趣のある小休本陣の常盤家住宅があり、さらに先には道の両側に見事な岩淵一里塚が残されている。特に西の榎の木はかなり大きく、江戸時代からのものであるらしい。今までみてきた品濃・畑宿・錦田・伏見以上の立派な一里塚だ。

間の宿岩淵。右手に見えるのは小休本陣の常盤家住宅。
かなり大きな岩淵一里塚(西塚)
岩淵一里塚(東塚)

 少し先に藁ぶき屋根の家が見えたので行ってみると、稲葉家住宅(資料館)とある。ガイドのおじさんが親切にもいろいろ説明してくださった。またここは少し高台になっており、展望がすばらしい。

わらぶき屋根の稲葉家住宅
稲葉家住宅の駐車場からは工場越しに駿河湾も見える

 11:30-12:00中野郷というところでお弁当タイム。その後お菓子屋ツル家で岩淵名物の「栗の粉餅」などを買う。またこのあたりは、「秋葉山」と書かれた常夜灯があちらこちらで見かける。調べてみると、江戸時代に秋葉山(秋葉寺とその守護神・三尺坊大権現)が火防の神として信仰の対象となり、秋葉山常夜灯が、遠江各地の秋葉道(秋葉山への参詣道)沿いに今も数多く残っているようだ。

ツル家
ツル家のお菓子で疲れをとる。うまい!
秋葉山常夜燈

 旧東海道は一瞬東名高速道路と並走し、その後丘伝いの道を下ると、もう蒲原宿だ(13:00頃着)だ。今はJR新蒲原駅の北側に位置するが、宿場町らしく、古い建物が結構残っており、東海道中気分を盛り上げてくれる。
 特に、白と黒のなまこ壁のある家など珍しい建物もみられる。以前伊豆の松崎でも見たような記憶があるが、静岡名物なのであろうか。お休み処(江戸時代の旅籠和泉屋跡)で、東海道五十三次手ぬぐい(550円)を購入。事前にネットで調べておいてよかった(その後、袋井のど真ん中茶屋、草津宿街道交流館でも売っていた)。

少しの間旧道は東名高速道路のすぐ横を通る
蒲原宿東木戸
なまこ壁のある家
旅籠和泉屋跡。ここで東海道手ぬぐいを購入。
東海道五十三次てぬぐい
東海道五十三次てぬぐい

 蒲原宿は見どころが多く、宿場町気分を十分に堪能。旧五十嵐歯科医院は中の見学が可能で、立派な庭や蔵などもある。ずっと残してもらいたいものだ。14時過ぎ蒲原を出発。
 途中海を見ようと海岸に出てしばらく海を眺めて休憩。そしてJR蒲原駅には15:30頃到着。

蒲原宿の街並み
旧五十嵐歯科医院
遠方はさった峠や清水方面が見える

 蒲原から薩埵(さった)峠を越えて興津へ向かう道は5年前に歩いたことがある。薩埵峠の富士山をもう一度眺めたいとも思ったが、土砂崩れで展望台が閉鎖されているので諦め、明日は少しワープして興津から府中(静岡)へ向かうる。今夜のお宿は5年前にも泊まった駿河健康ランドでゆっくり温泉につかって寿司でも食おう。

駿河健康ランド内「大漁」のお寿司。うまい!

記録

  • 総歩数:27,512歩

  • 実際に歩いた距離:16.5km

  • 訪れた宿場:蒲原宿

  • 宿泊:クアアンドホテル駿河健康ランド(興津)

本日の行程

富士から蒲原までのルート

広重の絵

「蒲原 夜之雪」
  雪がしんしんと降る蒲原宿。背景が水墨画のように白と黒で表現されており、夜の静けさが伝わってくる。それと対照的に人物には色がついており、背景から浮きだたされている。

(出典)


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