見出し画像

[ローカルキャリア#06] 社会人5年目。はじめてのアンラーニング。

毎年恒例の1年の振り返りを。

昨年度は、社会人5年目の年。
これまでの活動のに加え、東北という地域に・東北に暮らす若者に向き合う機会を多くいただいた1年でした。

R5年度を写真5枚で振り返りながらR6年度の指針を考えていこうと思います。


1. R5年度の振り返り


(1) 東京のゼミ活動へ🗼

大学時代にお会いし改めて政治に意義と可能性を感じる機会をいただいた元横須賀市長の吉田雄人さんが主催する「GR人材育成ゼミ」へ。

民間出身の市長経験者ら講師陣との対話を通し、社会課題解決のための政治行政との関係構築の手法(=GR(Government Relations))を理論と実践の両側面から学ぶゼミ活動へおよそ1年間にわたり参加してきました!

社会人になると、どうしても自身が働く業界や暮らす地域の中で(理解が及ぶ・手が届く範囲/これまでの延長線上)の思考や実践になってしまいがちですが、居心地の良い場所から1歩踏み出して、多様な地域・領域のケースから学び、思考を紡ぎ直すことができた時間でした。

ゼミでの学びを踏まえ、今度は自分自身が実践者として、お互いの力学・価値軸を踏まえたGRのあり方を『「まち」の”関係者”を増やす!』をmissionに模索していけたらと思います!


(2) はじめてのアメリカ🇺🇸

昨年度のはじめてのベトナムに続いて、今年度はアメリカへ。
(これで、海外5カ国目(台湾/韓国/フィリピン/ベトナム/アメリカ)。何気に初欧米でした…!!!)

「TOMODACHI サマー・ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム 2.0」という学生向けリーダーシッププログラムの岩手県担当メンターとして高校生たちの現地研修に同行してきました。

学生たちは、カリフォルニア大学バークレー校(UCバークレー)での渡米研修での学びを踏まえ、自分たちが暮らす地域をより良くするための実践活動にTRY。

盛岡・紫波・北上・一関・大槌にて、個性豊かな5名の高校生たちによる挑戦の種が芽吹きました🌱

<学生たちのメディア等掲載情報>

-SoftBank社 Twitter
TOMODACHIプログラム参加者が間もなく帰国✈️

-岩手日報(2023.10.28)
子ども食堂への理解広がれ 28日親子向け朝市、野菜や生花販売

-共同通信(2023.12.03)
震災被災地の若者、復興へ貢献 東北3県出身、地元活動を報告

-紫波町 広報誌(2024.1月号)
「そば」が育んだ温かな空間。行動が共感を呼び広がる輪。


(3) 仙台市・大学生アントレPGが3期目に!!!

INTILAQでのお仕事も3年目に。
今年も、社会起業家支援や小中高大生向けアントレプレナーシップ教育など各種プログラム運営を。

メイン担当として運営をしてきた仙台市の大学生アントレプレナーシップ教育プログラム(SIAC)も3期目に。

東北の社会起業家さんをはじめ総勢40名を超える関係者の皆様にご協力をいただきながら、6ヶ月に渡り『東北×ソーシャル』を切り口とした学びと実践活動を行なってきました。

改めて思うのは、学生たちの学び&挑戦に暖かく胸を貸していただける多くの方の存在がある。そんな、東北というフィールドの土壌があってこそのプログラムだなと。

コスパやタイパ/生産性や効率性が重要視される現代ですが、学生たちが、安心して正解のない問いに向き合い、無駄・失敗を享受でき、自身の“ありたい姿(=Being)”を探求する&描くことができる機会・環境を創っていけるよう自分自身も引き続きstruggleしていきたいと思います。

そして。
引き続き、「東北での社会課題解決エコシステム創出」「学生のアントレプレナーシップ醸成」に向き合っていきます。

<SIAC関連リンク>
■SIAC HP:https://siac-sendai.mystrikingly.com
■SIAC note:https://note.com/intilaq/m/m9a57150b80c5
■SIAC Instagram:https://www.instagram.com/siac_intilaq/


(4) 「まち」の”関係者”を増やす🔥

前段のTOMODACHIプログラムやINTILAQの活動のほかにも、
「まち」の現在に向き合い、当事者性を持って未来を描き・創る仲間(=関係者)を増やす機会を様々いただきました。

-仙台まちづくり若者ラボ(宮城県 仙台市)
-いわて若者カフェ(岩手県)
-いわて環境塾(岩手県)

ワクワクやアイディアを起点に、
東北での挑戦の総量を増やしていくことができたらなと。

「3.5%が動けば社会が変わる!(=3.5%ルール)」
By ハーバード大学 政治学者エリカ・チェノウェス教授を胸に、

Vision『ココロイキル仲間を増やし、ココロオドル東北へ。』の実現目指し思考と実践をしていきます!


(5) 多様な地域の挑戦を応援する。

『みちのく仙台FC』の応援団に📣

2023シーズンより始動。
現在、東北2部リーグでプレーをするサッカーチーム『みちのく仙台FC』 ⚽️

そんな『みちのく仙台FC』では、選手個人を応援する選手部会という制度があり、昨年、仙台市の事業で繋がった同チームでゴールキーパーとして活躍をする若原大志さんが立ち上げた部会に参加させていただきました。

サッカー経験ゼロの素人ですが、目指せJ1!と夢を持って挑戦する仲間の姿はカッコいいですし、自分も!と感化されます🔥

宮城県大郷町での大規模スポーツパーク構想も進んでいるとのことで、チームの活躍と合わせて宮城での展開も楽しみです!


2. R6年度に向けて

仙台に移住をしてから3年が経ちました。

この3年間、#社会起業、#アントレプレナーシップ、#探求、#関係人口、#市民協働のまちづくり といった領域にて仙台・東北に向き合いながら活動をつづけてきました。

・顕在化する社会課題を解決する+内発型産業創出のための社会起業エコシステムの構築
・ありたい姿(=Being)を描き想いを持って主体的に行動していく学生を育むための教育プログラム
・人口減少社会下、域外のリソースをお金を獲得するための関係人口づくり

などなど。

それぞれの課題感+目的のもと実施しているわけですが、改めて俯瞰してみる中で、いずれの課題にも共通する本質的な課題(と要因)があるのではないかと思うようになりました。

その”課題”と”要因”が…

<課題>
暮らし手の「まち」に対する当事者性の希薄化

<要因>
資本主義社会の成熟化の副作用として顕在化してきた「まち」の暮らし手が持つ”外注化意識”

ではないかなと。

資本主義社会の成長フェーズでは、経済面は民(=ビジネス)が。そこからこぼれ落ちるorその中で生まれる課題に対しては官(=行政/政治)が担ってきました。

そこにおいて、
『「まち」の暮らし手(=地域住民)』は、お客様であったわけです。

現在の日本は、資本主義社会の成熟フェーズ。
人口減を背景に国内市場は縮小。経済面をリードしてきた民(=ビジネス)の力が弱くなり、官(=行政/政治)の担当領域は拡大(民に対する手当がより求められるように)。

しかし、官のサービスを支える税収ももちろん落ち込むわけで限界が生じます。

*このあたりの神尾の認識整理は過去の投稿で記載していましたのでそちらも合わせてご覧ください。(⇨記事リンク

そこで、求められるのが、『「まち」の暮らし手(=地域住民)』の力です。

「まち」の現在に向き合い未来を描いていく主体は、
行政や、政治や、他の誰かではなく、
その「まち」の暮らし手自身であるべきなのではないか?

というわけです。

ですが、これまでずっとお客様として暮らし、地域や社会(ひいては自分自身)の課題は誰かが解決するものという”外注化意識”が醸成されてきた『「まち」の暮らし手(=地域住民)』がいきなりプレイヤーとなるには飛躍があります。

したがって、従来の課題解決の主体(=行政や政治や社会起業家など)の活動の輪の中に入ることで、お客様→関係者・・・→そしてプレイヤーへという関心と関与の階段を1歩1歩上がっていくことができる。そんな機会やきっかけが多様に多層に地域で提供される環境となっていけばいいのではないかと考えています。

「3.5%が動けば社会が変わる!(=3.5%ルール)」
By ハーバード大学 政治学者エリカ・チェノウェス教授

この理論を心の拠り所に、下記のvision&missionのもと、先述のような機会やきっかけを提供できるよう引き続きTryしていけたらと思いますし、自分自身も1人の「まち」の”関係者”として地域の今に向き合い、より良い未来を創るためのAcitionをしていけたらと思います。

<vision>
ココロイキル仲間を増やし、ココロオドル東北へ。

<mission>
「まち」の”関係者”を増やす!


|

最後に。R6年度に向けた指針を。

R6年度は、「理論に向き合う」をテーマに日々を過ごしていこうと思います。

これまでは、実践知の中で思考&実践をしてきました。

しっかりと理論に向き合うことで、
良いからやって当然。ではなく、どう良いのか?より良い手段はないか?・・・を思考していけたらと思いますし、その道の関係者や当事者でない人にとっても理解・共感を得られるような共通言語を模索していけたらと思います。!

ー実践×理論の二刀流へ。


3. 過去の振り返りまとめ

社会人生活も6年目に突入。
昨年度も書きましたが、いよいよ小学生の6年間に並ぶ日数を社会人というカテゴリで過ごすことになるのだなとしみじみ思います。

学生の時は「足し算がわかるようになった!」「分数がわかるようになった!」と日々成長を実感できたわけですが(その裏側にはわかりやすく成長を実感できる問いを設定してくれていた先生方の存在があったわけですが)、社会人は成長のものさしは自分自身で設定する必要があるわけです。何となくで日々を送れてしまうからこそキャリア(=人生)という正解のない問いに向き合い続けていくことが大切なんだろうなと改めて思います。

社会人になってからは、毎年の振り返りをnoteにあげるようにしてきました。
1年後に読み返してみると、稚拙だな…/浅いな…と我ながら思うわけですが、至らなさ含めてあえて晒していくということもいずれ意味を持つと信じ続けていこうと思います。

▷ [ローカルキャリア#05] 社会起業家支援に取り組む中間支援組織のお仕事

▷ [ローカルキャリア#04] 社会人4年目。家庭人としてのはじめの1歩。

▷ [ローカル・キャリア#03] 社会人3年目。はじめての転職

▷ [ローカル・キャリア#02] 社会人2年目。はじめての副業

▷ 22歳新卒が岩手県の観光ベンチャーに入ってみた話

つづく…



この記事が参加している募集

新生活をたのしく

みんなでつくる春アルバム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?