ROCK Fashion able

デニム恐怖症になった時のお話をします。

学生時代の思春期真っ只中、何か尖らせたくて仕方がなかった僕はその時流行ってたイカついデニムのジャケットが欲しくて。ネットで見て、一目惚れして購入。

したのは良いものの、失敗しました。

買い物の失敗は人によって基準が違うと思うんですが、僕にとってのそれは買ったものが似合わなかった時。

当時気になっていた子がいました。その子は洋服が大好きだったので、おしゃれしてばっちしカッコいいところを見てもらおう。
そんな気持ちで買ったばかりのデニムジャケットを着てその子に会いに行きました、が、見るや否や「似合わない」と。

ぐうの音も出ない。

それ以来僕はデニム素材の服を買っていません、ジャケットもパンツも。似合わないと言われるのが怖いので。

今回は古着屋で働く友達を撮影させていただいたので、服に関するエピソードを書いてみました。

写真に写っている彼は僕の行きつけの古着屋さんの店員さんなのですが、めちゃくちゃかっこいいですよね？

服を買う時、トレンドをあまり気にせず着たいタイプな僕は古着をよく買います。

「トレンドを押さえているからオシャレ。」は個人的にどうにも少し違う気がして。
おしゃれの基準は「似合っているかどうか」
極論それだけだと思うんです。

こう思うのにもちゃんと理由があります。それは、どんな流行の物でも似合ってなければ意味がない、と、学生時代の僕の失恋が証明しているからです。

そうでなければあの時の僕が報われません。くやしいですがね。

彼の服装が好きだと思うのはそうした基準が自分の中であるからなのかなと思います。

今回撮影したのは友達の木口君です。

流行りに流されず自分が好きなものを着る木口君のスタイルが僕はとっても好きです。

古着に関しての知識も豊富で、なんのために作られた服なのか、どの年代の物なのか。

そういう深いところまでしっかり説明ができるのって本当に好きじゃないとできない事だと思うんですよね。

いつの間にか僕のクローゼットには彼が働いている店で選んでくれた服がたくさん。

思えば初めて彼に会ったのは野外フェスの会場でした。あの時はこういう風に何回も店に行くことになるとは思っていなかった。

▷今日はありがとうございます！早速ですが木口君にとって「音楽」とはどんなものですか？

「難しいね、、『身近』が近い気がする、表現によっては音楽の中で活かされるものがたくさんあるような、僕の身近なものだとアニメとか服とか。一個の理想像みたいな感じ。

あとは表現の自由が結構ギリギリまで許されているような感じはあるよね。

あまり良い例ではないけど、「大麻」は使ったら捕まっちゃうけど、曲で「大麻」を歌う分には捕まらない、そういう現実感がないことも表現としては面白いと思う。」

▷仕事についての話になるんですが、木口さんが古着屋で働くことになったきっかけみたいなことはあったんですか？

「かっこいいし、好きだったからだね、シンプルだけど。

古着は固定概念があまりないから組み合わせが決められてない。そこが自由な感じがあって好き。流行とは違った楽しみがあるのがいいと思う。

古き良きって言葉は本当にその通りだと思ってて、年代によってかっこいいスタイルがあって、それの真似とかもしてた。
７０年代頃の古着にハマってた時はビートルズみたいに髪の毛をもじゃもじゃに伸ばしたりしてた。（笑）

最近はミッシェルみたいにスーツでキメたりとかも良いなって思ってて、今年はネクタイとかファッションとして付けてみたいんだよね。

最近のミュージシャンよりも、昔活躍してたミュージシャンの方が服装がカッコいいと思ってるから古着が好きっていうのも一理あるかな。最近のバンドマンってあんまし格好がシャキッとしてないというか。笑

まぁでも結局純粋に好きな古着を仕事にできてるのが楽しいと思ってるからなんだろうけどね。仕事は人生の大半を占めるから好きなことはしていたい。」

▷最後に木口さんの思い入れのある一曲を教えてください。

「難しい。広く浅く聞いているタイプだからなぁ。（笑）

強いてあげるならバンドを好きになったきっかけの曲だなぁ、ONE OK ROCKの完全感覚Dreamer。

当時思春期の僕にとっては衝撃的だった。多分この世代の人はみんな聞いてたよね。

今でこそいろんな音楽を聴いているけど、最初はWANIMAとか04とか有名なところを沢山聞いて育ってきたような気がする。音楽はたくさんあるけどやっぱり原点は特別な感じはあるなぁ。
だからこそ強いてあげるとしたらこの曲かな！」

''完全感覚dreamerが僕の名さ''

ONE OK ROCK / 完全感覚dreamer