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新鮮館おおまちを15年支えてくれた、石田菓子店が11月に閉店しました

新鮮館おおまち広報チームの菊地です。
今日は石田菓子店のお話です。新鮮館おおまちでおまんじゅうなどを販売していただいていた石田菓子店・石田昌造さん(85)が11月末で廃業しました。今回は、新鮮館おおまちのお菓子コーナーを支え続けてくれた石田さんをご紹介させていただきます。

石田さんのふだんの一日。朝5時30分からお菓子作りが始まります。まんじゅう、みそまんじゅう、サイ焼き、ワッフル、4種類のお菓子は機械を使わずに一つひとつ手作り。手間がかかる作業をたった一人でこなしていきます。出来上がったお菓子を午前中に新鮮館おおまちに届け、そして、午後3時頃に再び新鮮館おおまちに来て、どれくらい売れているのかを確認して次の日に作るお菓子の量を決める。このような一日一日を繰り返し、いつの間にか15年という月日が流れました。

石田さんは、晴れの日も、風の日も、自転車でお菓子を届けてくれました。おおげさではなく「ほぼ毎日」。お店で働くどのスタッフよりも、石田さんは新鮮館おおまちを訪れていました。

IMG_自転車石田さん

IMG_おまんじゅう

私たち新鮮館おおまちのスタッフは、石田さんの姿から「昭和の職人の美しい生き方」を学んできたように思います。そして、自転車で運んでくるその姿が見られなくなることは本当に寂しい。お菓子を買うお客さんにとって、今まで書いてきたことは興味のないことかもしれません。ただ、人生のほとんどをお菓子と向き合い、一関の方々においしいお菓子を届け続けてくれた石田さんのことを知ってほしくて、今回、記事にさせていただきました。

石田さんの作ったおまんじゅうは、最終日を待たずして完売になりました。多くの人が惜しみながら、そのおまんじゅうを買い求めた。
石田さんのお菓子は、新鮮館おおまちにとって宝物でした。石田さんは「廃業」という言葉を使いましたが、私たちは「堂々の引退」だと思っています。本当におつかれさまでした。そして、ありがとうございました。ぜひまたお店に遊びに来てください。

〇街なか産直新鮮館おおまち
岩手県一関市大町4-29
営業時間:8時30分~18時00分
定休日:1月1日
★一ノ関駅より徒歩5分


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