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仕事の辞めどきの見極め方


もし今日が人生最後の日だとして
今日やろうとしていることは
本当に私がやりたいことだろうか?
それにNOという日が続くと
そろそろ何かを変える必要がある

スティーブ・ジョブス


日々さまざまな方と面談するなかで
「会社を辞めようと考えているのですが」
という相談をよく持ちかけられます。

現在の世の中で
1つの会社で定年まで勤めあげる人って
どのくらいいるんでしょう。

最近ビズリーチ、doda、インディードなど
転職を誘うTVCMが増えてますよね。

今や転職を2〜3回するのが
当たり前の時代になりました。

考え始めたものの
「本当に転職すべきか」
「転職したいけど怖い」
など、悩む人は多いようです。

「辞めどき」のタイミングって
とても難しい判断ですよね。

いま働いている会社を辞めるべきか?
それとも残るべきか?

今回はこのテーマについて、考えてみます。



転職を考えるきっかけとは?


「仕事を辞めようかな」
と考える理由は、人それぞれです。

20〜50代の正社員を対象にした
転職活動を始めた理由のアンケート調査では
「給与が上がらない」
「職場の人間関係が悪い」
「残業などの労働環境が悪い」
が3大要因となっています。

他にも
「やりたい仕事ができない」
「やる気やモチベーションが上がらない」
「いまの仕事を続けても成長できない」
などが挙がっています。

ときには我慢すべきこともあるでしょうし
一時の感情に流されるのはよくありません。

転職先でも同じような不満を感じたり
新たな不満や悩みが生じることもあり
転職を後悔する人も案外いらっしゃいます。

もちろん、ストレスが原因で体調を崩していたり
人間関係が極度に悪化しているような場合は
迷わず転職したほうがいいと思います。

ただ、転職には多大なエネルギーを要します。

転職の各工程とそれぞれにかかる
おおよその期間は以下の通りです。

・事前準備 1~2週間
・面談・面接 2週間〜1カ月
・最終面接・内定 1週間 
・退職交渉・引き継ぎ 1カ月〜

転職活動には合計で
「約2〜3カ月」は必要だ
と考えておいたほうがいいですね。

今の仕事のネガティブ要素とポジティブ要素、
転職先への期待と不安を天秤にかけながら
多様な角度から検討することが大切です。

転職すべきか悩んだら考えたいポイント


ここからは、転職を迷う方との面談時に
わたしが確認する3つの観点を整理してみます。


① 不満・不安を冷静に見つめる


漠然とした不満・不安から
転職を考え始める人もいますので
具体的に何に悩んでいるのか
まずは理由を明確化します。

些細な不満で感情的になっている場合など
転職することそのものが目的
になっている人もいますからね。

・その不満が一過性ではなく継続するものか?
・改善する見込みや変化の可能性はないのか?
・なんとか解決できる方法はないのか?

このあたりを冷静に確認していきます。

② 市場価値を上げることを考える


市場価値は、その人が持っている
スキルと経験、実績によって判断されます。

自分の市場価値を高めるには
業種や職種が変わっても通用する
ポータブルスキルを身につけることが大切です。

いまの仕事を続けることで
他の会社でも通用する
「専門性」と「経験」が得られるかどうか。

年齢と経験のバランスってすごく大事です。
たとえば、30代以上なら
マネジメント経験が求められることも
多くなります。

これらを踏まえて、いまの会社で充分
“やりきった感”はあるでしょうか?

③将来のキャリアプランを見直す


転職する・しない以前にそもそも
自分の将来像を描くことができているかどうか
が重要だと思います。

・今後どのような仕事をしたいのか
・どのようなスキルを身につけたいのか

自分自身に問いかけてみましょう。

これがないと
今の不満を回避することだけ
が優先されてしまいます。

大切なのは
「転職によって何を実現したいのか」
を明確にすることです。

自分にやりたいことがまだ見つからないなら
いまの仕事でまず一流を目指すという道も
あるかもしれません。


2023年下半期の転職市場


今年もあっという間に10月になりました。

新型コロナウイルスからの経済回復へ向かい
下半期は求人が増えて活性化すると思われます。

企業の業績は、2020年を底に回復傾向にあり
長らく落ち込んでいたサービス業でも
業績が戻りつつあります。

これにより、コロナ禍で採用を一時中断していた
企業も再開し始めています。
こうした動きに伴い
転職市場全体で求人が活性化しています。

近年、新卒採用の市場競争は
かなり激しくなっており
第二新卒で若手を採用しようとする企業も
増えています。

これらの企業では
未経験での転職も見込める職種もあり
チャンスが広がっています。

また、ベテランにも転職のチャンスがあります。
事業拡大に伴い組織強化を図りたい企業が
技術力や専門性、高い実績やマネジメント経験
のある人材を採用しようとしています。

業界別でみると
IT・通信業界では各種DXニーズが拡大しており
建築・土木業界では、いわゆる2024問題
(4時間外労働の上限規制適用開始)
製造業では、世代交代を見据えた技術継承、
化学・素材業界ではEV(電気自動車)向け製品
の生産体制の強化、
食品業界では、新卒採用から中途採用への
人材戦略の見直しなど、
業界それぞれの採用課題があります。

おわりに


日本では実に、年間300万人前後の人たちが
転職しています。
転職予備軍は相当数にのぼるでしょう。

やや説教くさい話かもしれませんが
「仕事を選ぶことは生き方を選ぶこと」
です。

転職そのものが目的となっている状態では
求人を探しても
企業を選ぶ基準がブレてしまいます。

出発地点となるのは
「自分が将来どうなりたいか?」
を考えることだと思います。

自分なりの理想の姿、生き方をイメージして
それに近づいていくというビジョンを持って
仕事を選ぶことが大切ではないでしょうか。

そして、働き方は多様化していますし
会社員とフリーランスの境目も
曖昧になってきています。

副業など、小さく始めるのも
いいかもしれませんね。

あなたの人生、このままでいいんですか?

転職の魔王様(キャリアアドバイザー)


最後まで読んでいただき
ありがとうございました。

はたらく方たちに少しでも
ヒントや元気をお届けできるよう
投稿していきますので、
よろしくお願いいたしますm(_ _)m

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