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【考察日誌】商売の歴史から考える!売れるビジネス、長続きするビジネスの秘訣とは?

こんばんは、芝本です。

最近は、流行り病の話題から書き出すことが多くなった気がします。
この病がもたらした影響が単純な健康被害だけだったら、おそらくこんなにも取り上げる事はなかったはずです。

これまでに執筆してきた通り、流行り病の影響は働き方やコミュニケーションの形を大きく変えました。こちらの記事で紹介した、ベテラン社員の個人事業主化は面白い例だなと思いましたし、シンプルに製薬会社の大量リストラという話題も世間を騒がせましたよね。

ここまで大きな話題ではなくとも、在宅ワークの普及や旅行関連事業職員のボーナスカット等、身近な変化も多かったと思います。

白い歯と鍛え上げた筋肉が素敵なMRの知人は、「病院は特に面会に厳しく、お医者様と直接お会いして営業しなくなった。病院から求められた場合以外はアポイントをもらえない所もある」と言っていました。

営業の仕事をしている別の知人からは、「オンライン面談に変わったことで移動時間が短縮され、アポイントの件数は多くなった。ただ、その一方で直接お会いして話すことが出来ない分、お客様との関係性を築くことが難しくなった」という声も聞きます。

コモディティ化(製品の性能差が感じにくくなる事から、性能の差が商品の売上に直結しなくなっている状態)が進む中で、お客様との関係性を構築しにくくなるって大変そうですよね。

実際、IT系の営業職をしている知人の職場では、前年比で大きく新規受注案件の数が減少したそうです。一方で、大きく影響を受けなかった数字もあったそうです。

それは案件の継続率です。新規開拓の業績が下がって、日頃、関係性を構築できていた顧客では業績が下がらなかった。対比すると、コミュニケーションが商売に大切という事がわかりやすいですね。

少し長い前書きになりましたが、商売をしていく上で長いお付き合いができる場合とそうではない場合があるというのが印象的でした。これから商売をしていく上で、どんなアプローチをすれば息の長い経営が出来るのか。商売とは、という元々の成り立ちから考えていきたいと思います。

商売の起源 物々交換

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息の長い経営をするためには、長期的に繁栄し続けてきた商売の形からヒントを得れば良いと考えました。最も古い商売と言えば物々交換ですよね。教科書か何かで読んだ覚えがあったのですが、実際に記事にする前に改めて調べてみました。

記憶の通り、最初の商売は物々交換から始まった説が有力なようです。

それぞれ、自分が得意な狩猟や採取の方法を持っていて、余った分を欲しい物と交換していたんですね。この時代は、現代のようにモノがあふれている社会ではなかったと予想されるので、魚や肉を調達すればするだけ売れたんじゃないかなと思います。

しかし、食料を余るほど大量に調達するのも難しそうなので、現代の資本家のような立場の人は居なさそうですね。

食料といったような需要がなくならない物を扱う事は、この時代から続く大切な商売の基本です。現在のビジネス本でも書かれているような大切な事なので、長く続く商売には欠かせない事だと思います。

物品交換の登場

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そんな物々交換の時代の次は物品交換が登場します。

こちらも教科書で学んだ事があるような気がしますね。
一番最初の物品交換は貝殻から始まりました。「貯」や「財」など、お金にまつわる漢字に貝が登場するのも、この名残だそうです。

記事を執筆するまで知らなかったんですが、文化的に交流がなさそうなエリアで貝を貨幣として使った歴史があるらしいですね。興味深いですね。

貝殻は同じようなかたちのものが集めやすく、そのもの自体に一定の価値があるため、物々効果と対比して物品交換という呼び方をされているそうです。

そんな物品交換が普及することで商売に大きく二つの影響がありました。

一つ目が「貧富の差が明確になったこと」です。
これまでは魚を取るのが上手いAさんと、イノシシを狩るのが上手いBさんを比較する方法がありませんでした。しかし、共通の価値を持つ物品(貝殻)があれば、物品の保有量の差で貧富の差が明確になります。食料と違って貝殻は保存が容易なので、貯めておけば欲しいものといつでも交換ができて便利そうです。

二つ目が「高額商品の交換」です。
先ほどご紹介したサイトでも記載されていたように、物品である貝殻をたくさん集めることで、家と物品交換も出来たようです。そもそも人間は道具を使う珍しい生き物ですが、物品交換によって複雑な道具や大きな物が安定して売れる(物品に変わる)ようになったため、技術革新に繋がったかもしれませんね。

ただ、まだこの時代からは物品を稼ぐための行動はなかったようです。このあたりに詳しい方がいらっしゃったらぜひいろいろと教えてください。

貨幣制度のはじまり

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物品交換の次は貨幣制度の時代です。

一定の価値を持つ代替物という点では大きく変わりはありませんが、貝殻よりも一般的に普及しました。そもそも時代背景として、物品交換の時代は小さな村単位のコミュニティだった所から、コミュニティの規模が徐々に大きくなっていたので、物品よりもより確実に価値が担保されていて、広範囲で利用できる物が必要になったのかもしれませんね。

ちょうど、日本最初の貨幣「和同開珎」が普及し始めたのが8世紀ごろです。平城京の建設にあたって、労働力や建築資材の確保のために発行されたのではないかと言われています。

しかし、「和同開珎」もその後に作られた富本銭も、今のように日本全国どこでも使えたわけではなく、物品制度とも共存しつつ、一部地域に限って利用可能な貨幣だったようです。

商売の観点からすると、物品交換の時代に比べて「労働力」といった目に見えない商品が貨幣と交換出来るようになった点や、「平城京」のような実用面以外の装飾等にも価値が認められるようになった点が、これまでの時代から大きく変わった点かなと思います。

物品交換の時代に比べて、食料の確保が容易になったり、外敵の脅威が小さくなった事が価値の変化に繋がったんですかね。
食べ物の供給も不安定で、野生動物の脅威も残っていたという物品交換の時代から、安全性が確保されて、人間同士で優劣を競うようになった貨幣制度の時代へ変化した。マズローの欲求5段階の説を彷彿とさせるテーマです。

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引用:マズローの欲求5段階説とは?各欲求を満たす心理学的アプローチを用いたサービス事例【図あり】

まとめ

今回は、商売の起源を見直すというテーマで、古代の物々交換から貨幣制度までをおさらいしました。どれも学校の教科書で習った気がするなという内容ばかりで懐かしい気持ちになりましたね。

改めて、大人になってから調べると、幼少期とは違う視点でこれまでの商売の流れが見えてきます。ここから、徐々に近代に向かって面白いエピソードなんかも紹介出来たらと思うので、今後も商売の歴史シリーズを楽しみにしてください。

本日はここまで。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。

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