法人化のベストタイミングっていつ?!法人化のメリットとデメリットも踏まえて考察
こんばんは、芝本です。
税金について色々とインプットとアウトプットを繰り返していますが、これからの時代の流れを考えたときに、しっかりと理解しておくべきことの一つで「法人化のタイミング」ってのがあると思います。
よく「法人化は節税効果が非常に優れているから、個人事業で事業をスタートさせてある程度の利益が出てきたら法人化をするといいよ」ってよく聞きますが、「それってボクの場合だといつなの?!」って思っていました。
会社員をしながら個人事業をスタートさせるという動きが、これからもっと加速していくと考えると、「法人化のタイミング」はしっかりと自分でも理解しておいたほうがいいと思い、今回アウトプットしていきます。
そもそも法人化するメリットってなんなの?
そもそも法人化をするメリットを明確にしていく必要がありますね。法人化のメリットは大きく下記の2つに分かれてくるのではないでしょうか。
1、信用のため
2、節税のため
1、信用のため
これはとても簡単な話で、会社によっては個人事業主とは直接取引はしないということがあるからですね。その場合は、個人事業主だとその会社との間に別の会社を噛ませて仕事を受注をする必要がありますね。
法人化することで、個人事業主ではできなかった取引ができるようになるので、シンプルにこれは法人化のメリットの一つだと思います。
2、節税のため
個人事業主も法人も税金の算出方法は下記の通りで同じです。
売上-経費-控除=課税所得(利益)
課税所得×税率=税金
そして、法人は個人事業主よりも経費計上の幅が広いです。出張旅費日当や社宅制度、退職金制度などなど、詳細は別記事で書きます。
また、最大税率が個人よりも法人の方が低いということも、法人化が節税効果ありと言われている所以ですね。
実際に個人事業主が支払う最大の税率は、課税所得に対して60%(所得税45%+住民税10%+事業税5%)です。なんと、半分以上が税金として国に持っていかれるということになりますね。恐ろしい。。。
一方で法人に関しては、課税所得に対して最大税率は34%だそうです。これだけを考えると、どう見ても法人化した方がお得だと思いますが、もちろんそんな簡単な話ではないんです。
最小税率も考えると、個人事業主は課税所得に対して最小税率15%になります。一方で、法人の最小税率は22〜25%になり、一概に法人化がお得という話ではないんですね。
法人化のデメリットは固定費が増える
節税のために法人化すると、経費の幅が広がったり、課税所得によっては税率面で税金を抑えることができると書きました。しかし、良いことばかりではないんです。法人化すると個人事業主と比べて固定費が大幅に増えます。
1、法人住民税の均等割
2、税理士報酬
3、社会保険料
1、法人住民税の均等割
これは会社が赤字でも黒字でも関係なく、毎年7万円が掛かります。これって個人事業主が赤字の場合はもちろん必要ないんです。法人として経済活動をしている場合は絶対に掛かってくる経費と覚えておく必要がありますね。
2、税理士報酬
法人の確定申告はめちゃくちゃ煩雑で素人ではどうすることもできないそうです。なので、毎月の顧問料や確定申告代行料を支払う必要があり、これが年間20〜30万くらい掛かってきます。個人事業主だと、自分でなんとか確定申告ができるのでこの固定費もバカにならないですね。
3、社会保険料
会社員時代は源泉徴収という形で、毎月給料から社会保険料が天引きされていました。しかし実際には、個人が源泉徴収を通して納めている社会保険料と同じ税額を会社が負担してくれていたのです。しかし、法人化をして自分がその会社の代表取締役になると、会社からの給与所得になります。代表取締役の自分の社会保険料(自分)と法人が負担する社会保険料(自分)が発生するので、サラリーマン時代と比べて倍の社会保険料を支払う必要が出てきますね。
などなど、節税効果が見込める一方で固定費も爆上がりします。
法人化のベストタイミングは腹を括ったとき!
「結局はメンタルかい!」と思ったことでしょう。
いろんな観点から考えると、結局はメンタルなんです(笑)
法人化は節税効果がありますが、それは課税所得が低ければ特に意味を成しませんね。しかも、それでいて固定費もめちゃ上がります。
なので、節税効果だけで考えると人によります。人によって扶養控除があったり、配偶者控除があったり、使える経費が変わってきたりなど、一度シュミレーションをする必要があるんですね。
なので、この事業でこれから食っていくと自分で腹を括ったときに、使える経費のことや、固定費のことなども加味して、専門家に相談するのがベストという結論でした。もっとも効果的なことは、税理士の友達とめちゃくちゃ仲良くなることかもしれませんね。
今日はここまで。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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