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伸びる商売の秘訣とは!?商売に人の無意識を利用する~カラーイメージ編~

こんばんは、芝本です。

今回も、最近のマイブーム「行動経済学」についての記事です。
日常生活で経験している無意識の一幕も「行動経済学」の観点からみると理由が分かったり、意図的に選択を引き出せたりするというポイントは興味が尽きません。

特に、これからお店を持つだとか、自分で商売をしていく人にとっては、サービスを考えたりマーケティング方法を考えたりする上で非常に実用的な知識です。もちろん、営業や接客等の人と接する仕事をされている人にとっても、無意識の選択の背景を知ることは仕事の精度に大きく関わりますよね。

そんな、人の意思決定に関する学問「行動経済学」の観点から、人の無意識を理解して伸びる商売について考えていくシリーズを執筆していくので、楽しんで読んでいただければと思います。

無意識は経験から作られる

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これから出す具体例の多くは人間の本能を利用しています。
過去の記事でいくつも例を出しているように、「行動経済学」はすでに社会的に実践レベルで活躍している学問だと思っています。

実践されている事例の中に、「男子トイレの便器にシールを貼って尿の飛散を防いだ」というものがありましたね。この「男性は的を見ると狙う」という例は、人がまだ狩猟をしていたころの本能を利用したものだといわれています。

この例からわかる通り、生物は経験から無意識を得ています。
過去の「視野の中で獲物に狙いを定めて武器を投げつけた」という経験が本能レべルで染みついたという事ですね。

他にも、本能からくる人類共通の無意識の例として、ストレスを回避する(危険を嫌う)個体が生き残った背景からくる、「挑戦に不安を感じる習性」があります。過去、挑戦に関しても記事を書いているので、学問的な側面からも理解していくのはとても興味深いです。

後天的に獲得する無意識もある
前述したように、本能からくる無意識の例を挙げましたが、後天的に獲得する無意識もたくさんあります。例として面白いのが色に関する無意識です。

皆さんは、暖色と聞けば赤系の色を、寒色と聞けば青系の色を思い浮かべますよね?

色の持つ効果はとても大きく、寒色を見ると体感温度が2~3℃下がったり、副交感神経が刺激されるという実験結果もあるそうです。

そんな色の印象ですが、実は、中東と日本では色に対する印象が違うんです。中東では、むしろ青は暖かい色とされています。その理由は、砂漠の空が熱いからだと言われています。

生まれてから空を見るのと同時に熱いという刺激を受け続け、条件付けされたという事ですね。無意識を商売に活かすためには、人間の進化の歴史と地域特性や民族特性を考慮する必要があるようです。

既に活用されている無意識「カラーイメージ」

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過去の経験から生み出される人間の無意識は、地域によっても差があることが分かりました。次は、そんな無意識が既に商売に活用されている例を見ていきます。

カラーイメージは商品デザインの重要なポイント
無意識を商売に結びつけている例で分かりやすいのが、カラーイメージです。先ほども登場した暖色や寒色ですが、既に商品開発の時のパッケージの色やデザインに活用されています。

例えば食品のパッケージです。

皆さんは青いイメージの食品やパッケージをどれぐらい思い浮かべることができるでしょうか?僕が捻り出したのは、ガリガリくんやかき氷のブルーハワイ味などです。

赤いイメージの食品であれば、ロッテのチョコレートや赤い狐(きつねうどん)、ハッピーターンなど、挙げ始めればたくさん出てきますよね。

これには理由があって、青色を見ると人は食欲が落ちるといわれているからです。

企業の色「コーポレートカラー」も意図がある

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食品の開発においては、青は使いどころを選ぶ色という事がわかりました。他の例で面白いのが、企業のロゴマークの色等ですね。

ザッと例を挙げるとこんな感じです。

▼赤系のロゴ
情熱や明るい印象を与える色ですね。
日本の企業の中で、最もコーポレートカラーとして使われている色といわれています。

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引用:ロゴで生まれ変わった!ユニクロのロゴデザインの歴史

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引用:コーポレートアイデンティティ

▼青系のロゴ
落ち着きや冷静さをイメージする色ですね。
信用や信頼が重要な業種に多い色と言われています。

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引用:【米国株】プロクター・アンド・ギャンブル(P&G:PG)の銘柄分析【連続増配】

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引用:新宿パークタワー|ショップ&レストラン

いつもと違う観点でロゴを見ると違った気づきがあって楽しいですね。

これから自分のお店を持ちたいって方は、内装や看板の色を考える時に、カラーイメージについて調べてみてもいいですね。制服やインテリアの色味も、お客様に影響を与えていると考えると馬鹿にできませんよね。

もっと身近な所だと、普段着る服の色やラインのアイコンの色なんかも、相手に与える印象から考えてみると面白いかもしれませんね。

まとめ

今回は無意識について面白いなと思ったポイントと、商売に活用されているカラーイメージを紹介しました。

今後の記事では、「初頭効果」や「終末効果」といった心理学的な部分もまとめて、実際の商売や身の回りに活かす方法を考えていきたいと思います。

本日はここまで。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。

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