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#Flashlog -2 「想いを乗せる」

誰もが簡単に、高品質な写真を撮れるようになった現代。

わざわざカメラを持たずとも、1人1台持っているスマートフォンをサッと向ければ、どんな人でも目の前の一瞬を残しておけるようになった。

SNSでは多くの写真がアップされてはスクロールされ、消費されていく。

自分スマホのカメラロールも、気付けば人差し指が疲れてくるほど長くなっている。

そんな状態になった時、果たして撮った全ての写真を覚えているだろうか。

少なくとも私は無理だ笑。

大抵の写真は目の端にもかからずに流れていく。

でも。
ふとした時に、見返したくなる写真がある。
それが、想いの乗った写真。

こんな気持ちで撮ったとか、
誰かの為に撮ったとか、

写真の中に、自分の想いや、物語がある写真。

そんな1枚は、時間が経っても何度も見返したくなる。

そして、これがカメラを持つ1つの意味だったりするのだ。

スマホのように多機能な便利道具ではなく、
写真を撮ること”しか”できない機械。

それを向けるという行為は、少なくとも、「何かを残したい」という撮影者の純粋な気持ちがどこかにあることだから。

私は今日も、この愛すべき不自由な機械で写真を撮る。

いつか見返した時に
「この時、こんなこと話してたの覚えてる?」

そう笑いながら思い出せるように。

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