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器用貧乏と言われて。

高校生の時、仲良しグループのリーダー的存在の子に言われた言葉を今でも思い出す時がある。
『お前って何でも出来るけど器用貧乏タイプだよな。』と
当時僕は器用貧乏が何なのか分からなかった。

器用と褒められ、貧乏と罵られ、、、
『いやウチはマンション経営してるし貧乏じゃないよな』
とか思いながら、帰り道にその言葉の意味を調べた。


意味:器用であるために、どれも中途半端となって大成しないこと。また、器用なために他人から便利がられてこき使われ、自分では一向に大成しないこと。


うんうん。。確かに当てはまっている。
成績もオール4。テスト前は人にノートを貸してた。
スポーツも人よりできた。
学級委員だし、クラスメイトからも特に嫌われず、誰とでも仲が良かった。
楽器も弾けたし、放課後に行くボーリングもビリヤードも上手かった。

だからその確信を突く言葉が心に残っていた。
その当時は高校生ながらに、将来に不安を抱えていた。
自己肯定感は低く変わりたいと思っていた。

20歳になり、個人事業主としての生活が始まった。
器用貧乏と言われた僕は
●やりたい事
●やりたいけど今やるべきじゃない事。
●やりたく無いけど、今やるべき事
●やらなくても良い事。
を4分割に分けた。

そこからコツコツではあるが快進撃が続いた。
音楽イベントの規模が毎年拡大し
現在は年間に100本近くの制作を行っている。
作曲、編曲家としての仕事も増えた(現在は休んでいる)。
28歳で会社を創り、現在は新規事業に取り組んでいる。

やはり僕は器用だ。継続して努力をすることができる。
だけどまだまだ器用貧乏だ。

僕を器用貧乏だと言った彼と先日お酒を交わした時にこの話をしたら覚えていた。
僕は彼に生きる術を教えてもらった気がして、終始感謝を述べた。
そんな彼は6歳から今まで俳優として活動している。
ありがとう公輝。
次は一緒に仕事ができたら学生時代の思い出を肴にお酒を交わそう。

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