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短歌・その他

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短歌3: エンドルフィン

短歌3: エンドルフィン

「まるで夢」力の抜けた肉体とエンドルフィンのプールに浮かぶ / 篠山 椎

 セックスしたあとに「夢を見てるみたいだった」と言われたことがあり、そのことをずっと覚えている。
今も記憶しているということは多分印象に残るフレーズだったのだろう。
 こういう順序が逆転することが割とある。
印象的だったから記憶しているのではなく、記憶しているということは印象的だったのだ、と。

 別の人の「私、浮気しちゃ

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短歌2: 鬱陶しさと愛おしさ/リスク/PHOTO BY誰か

短歌2: 鬱陶しさと愛おしさ/リスク/PHOTO BY誰か

想われる鬱陶しさと愛おしさ人が違えばこうも違って / シイ。

 自分は想われること自体にはあまり鬱陶しいとは思わない方なんですけど(それきっかけでの鬱陶しい行動をされなければ)、世の中ではよく聞く事ですよね。
なんかの漫画の切り抜きでもよく見かける気がします。

これはそんなあるあるを描いているだけなのですが、Uttooshisa/Itooshisaで韻文になっています。

何でも男が悪いことに

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推敲2 紫陽花、ふたしかさ


六月が引き連れてきた紫陽花が七月 雨と共に御仕舞

 韻を踏みながら梅雨明けをただ描写した歌。
"が"が二つ重なっているのでちょっとガタガタしているイメージがある。

六月の引き連れてきた紫陽花が七月 雨と共に御仕舞

 最初の"が"を"の"にすることでやわらかくなり、"が"の連続によるガタガタ感がなくなった。
あくまで自分が詠むのは現代短歌だと思うので"共に"という言葉も使わない方がいいのかも

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推敲1 ZOZOTOWN

ZOZOTOWN 無下の検索フィルターが弾く服にも意図があるのに

最初はこの状態だった。

何の気なしに弾いている状態を冷酷に感じる、という意で入れた言葉だったが、無下だとわかりづらいかなぁと考える。

ZOZOTOWN ただの検索フィルターが弾く服にも意図があるのに

「ただの」に変えてみたがあんまりわかりやすくなった感じもないし、そもそもZOZOTOWNの検索機能は"絞り込む"という名称だっ

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短歌1: さよなら

 2024年7月31日、初めて短歌を書きました。
この歳で?という気持ちもなくはないのですが。

「さよなら」と言う君の生きる未来が
僕と行くより良きものであれ / 篠山 浩生

 さよならって何故言うんだと思いますか。
嫌いになったから?他に好きな人ができたから?
それももちろん正解なんですけど、割と誰にでも当てはまる理由は

「より良い未来を生きるため」

だと思うんですよね。

 嫌いになっ

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