ポール・マッカートニーが好き
昨日実家に遊びに行ったら、「ビートルズのテレビがやってたから録画しといたよ」と、父がNHKの「映像の世紀」を見せてくれた。
私が初めて好きになった音楽が、ビートルズである。私の家族はみんな、ビートルズといえば私だと思っていて、なにかと情報をくれる。
小学生のときビートルズを好きになったが、高校以来邦ロックに浮気していて、ずいぶん聞いていなかった。テレビで久々にライブ映像を見て、やっぱりいいなぁと思い、今日のBGMはビートルズである。
初めて好きになった曲は、ベタだけど「Yesterday」。以来、歌声も作る曲も顔も、ダントツでポールが好きである。ぱっちりした垂れ目、びっくりしたような眉毛、小さな鼻と口。ポールは顔も声も曲も可愛い。
ビートルズは8年の活動期間を、初期、中期、後期に分けて語られることが多い。
初期は「She loves you」や「抱きしめたい」が有名で、その頃はジョンもポールも可愛らしいラブソングばかり歌っていた。
ただ、中期・後期になるにつれ、ジョンは実験的なサイケデリック曲やドラッグをテーマにした曲が増えていった。インド音楽にハマったジョージの不思議な曲も加わり、ビートルズがどんどんバラバラになっていくのがアルバムを聴くだけでわかってしまう。
名盤と名高いアビイ・ロードを、私は未だに聴くことができない。あまりにもみんながバラバラで、聴くと悲しくなってしまうからだ。
そんな中、変わらなかったのがポールの音楽だった。ジョンやジョージが自分の興味を追求するアーティスト気質だったのに対し、ポールはいつもエンターテイナーだった。だから中期・後期のアルバムを聴いているとき、ポールの曲が流れると安心する。
だって、中期のアルバム「Magical mystery tour」を聴けば、「I am the walrus」でざわざわ不安になったところに「Hello, goodbye」だし、「Strawberry fields forever」でふわふわした不安定な気持ちになったところで「Penny Lane」である。ハローハロー、アイドンノーワイユーセイグッバイ、アイセイハロー。狙って曲順を決めているとしか思えない。明るくて可愛いメロディに、毎回救われた気持ちになる。
ポールの曲は、サビを一緒に歌いたくなる曲が多い。前述の二曲もそうだし、「Can't buy me love」「Ob-La-Di, Ob-La-Da」「Let it be」、流れたら歌わずにはいられない。キャッチーなメロディを作る天才なのだ。
家で流す音楽がワンパターンになっていたところだったので、しばらくはビートルズウィークになりそうだ。
小学5年生から好きな音楽は、やっぱり心臓の真ん中に好きが突き刺さっている。
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