アプリで300回練習したら英語スピーキングがみるみる上達した
この記事では、ネイティブにみたいに英語を話せるようになりたいボクの練習の軌跡と、そこから見えた効果的な上達法をご紹介します。
「話せる」のその先へ
言いたいことを英語で話せる。英語の中上級者であれば、これはクリアできていると思います。
でも、喋れるようになると、今度は
「もっと自然に聞こえるように」
「より正確に」
「より細かなニュアンスも」
伝えたい、
と思うのが人情ってもの。
つまり、ネイティブ・サウンディングへの憧れみたいなものが生まれてくるんじゃないでしょうか?
そして、悲しいかな、多くの方がその壁を越えることができぬまま、「自分、英語下手なんで」と変に恐縮したりしているのでは。
完璧主義なその感じ、すごくわかるんですよね。
自分に厳しいと言うか、ネイティブのように話せてこそ、胸を張って「話せる」と言えるんだ!とどこかで思っちゃう。
でも、ネイティブ・サウンディングを諦める必要はありません。だって、きっとなれるもの。留学なんかしなくたって。身の回りにアメリカ人がいなくたって。
実際、海外に住んだことも留学したこともないボクが、本場アメリカのネイティブから「(ほぼ)パーフェクト」と言われるレベルに達して来ているので。それも、半年で。
それには、スマホでネイティブからスピーキングの添削をしてもらえるアプリ「SpeakNow」がめちゃくちゃ役に立ちました。
いったいどんな練習をして来たのか?
次章でその軌跡を惜しげもなくシェアしていきます。
練習と上達の軌跡
SpeakNowを使い始めて早くも7ヶ月。
楽しみながら特訓すること300回。
※厳密には、1ヶ月の休止期間があるのでアプリ利用期間は6ヶ月(昨年9月〜今年3月)です。
このアプリ、自分のスピーキングを30秒以内で録音して提出すると、24時間以内にカナダ・アメリカのネイティブ講師が添削してくれます。
加えて、1回ごとに、次のようなC(がんばれ!)〜S(ネイティブ並み!)の4段階で総合評価をしてくれます。
さっそく、全300回を20回 × 15ターム に分けて、20回ごとの評価の取得率を振り返ってみましょう。
結果は下のグラフの通り。
C評価は一度もなく、一番多いのはA(平均73%)、ついでS(平均21%)、そしてBが平均6%という感じ。
大雑把に見ると、徐々にAの割合が低下し、代わりにSが伸びていっているのがお分かりいただけるかと思います。
つまり、練習を重ねるにつれ「じわっと上達」しているんです。
よかった!
SpeakNowを使い倒す
<フェーズ1> アウトプットの特訓に燃える
SpeakNowを始めたそもそものきっかけは、TOEIC S&WやDET(Duolingo English Test)のスピーキング対策でした。
それらのテストでは、出されたお題に対して、30秒以上まとまったことを話さないといけないのですが、これがどうも苦手で。
即座に頭の中で意見を組み立てて発話するという所作に慣れてなかったんですね。そのため、100回くらいまでは「質疑応答」モードを中心にこなし、あらかじめ用意されている質問に自分の考えを自由に録音するという特訓をしていました。
正直、この時点では、発音の正確さはやや二の次。明確でロジカルに「内容が伝わる」スピーキングを心がけていたので、A評価がもらえれば満足でした。
<フェーズ2> 遊び尽くし、飽きる
この訓練で特に自信がアップしたわけではないんですが、その後はSpeakNowのサービスをいかに幅広く楽しむかという方向にシフトしていきました。
「フリーレコード」機能を使って、ネイティブ講師陣に色々とインタビューしてブログの記事にしたり、ニュース記事や歌の歌詞を音読したり、果ては歌を提出したり笑
「音読」の早口言葉(Toungue Twister)にもいくつかチャレンジしましたね。だいたい200回くらいまではこんな感じで楽しんできました。
そこからちょっと倦怠期?に入り、毎日やっていた課題提出が週3回、2回…とペースダウン。「遊び尽くした」ような感覚があったもので。。。
しかし。ほどなく、潮目が変わる時がやってきます。
<フェーズ3> ネイティブ・ブートキャンプ
しばしサボり気味だったボクですが、ひょんなことからYouTubeなどで日本人ながらネイティブさながらの綺麗な発音をする人を見てしまったり、海外のトモダチで流暢な日本語を操る人に出会ったりしてしまい…これらがきっかけとなって再び心に情熱の火が灯ります。
それまでは、まあA評価を安定的に取れているので、自分の英語は十分ネイティブに伝わるし、結構上手い方だよね…とタカを括っていたんですが、上には上がいるもんだな!と。
実際にネイティブと見まごう日本人が存在しているのだから、ボクにだってできるはず!そう過信して(笑)、今度はネイティブに可能な限り近づいてやる!というチャレンジをしていくことにしたのです。
そう決めてからは、「音読」を活用して、徹底的にネイティブの発音を完コピすることにしました。
始めてみると、一つひとつの課題が、気軽なものから緊迫の「打席」にガラリと変わりました。フルカウントまで追い詰められ、次の一球で満塁ホームランを求められているバッターの気分(大袈裟)。
以前よりもじっくりと、そして何度も課題文を聞き、一語一語の発音を丁寧に確認。文全体のトーンや、強く読む箇所、上げ下げ(抑揚)、スピードの緩急に至るまで、分析しまくります。
その分析に基づいて発音し、お手本と違うところがあればチューニングする。その繰り返し。
納得できるようになってから、ようやく本番を録音して提出する。
こんなことをやっているので、一つ提出するのに平均7〜8分かかります。
しかし!
この効果はテキメンだったようです。
見てください。この直近のS取得率の伸びを!
なかなか30%を超えられなかったのが、一気に45%にまで伸びました。
この「ネイティブ・ブートキャンプ」(笑)を始めたのが、277回目の提出から。つまり、最後の約20日間で、その前の30%から45%にまで劇的に評価が上昇したのです。
言うても55%はAなんですけど、これも「99%ネイティブ」と評価された上で、「少〜しだけこの部分を早く読むといい」「expandのaは アじゃなくてエに寄せて」「sleepのイーをほんの少し短く発音して」という細か〜いアドバイスが入る程度。
講師たちのプロとしての使命感から、本気で100%にするための「鼻の差」を"辛めに"フィードバックしてくれている状況です。
なので、もしあなたもネイティブっぽくなることを目指されているなら、この特訓方法は結構おすすめと言えるかも。
詳細は以下の記事で、すぐにでも実践できるよう徹底的に解説しています。
スピーキングを伸ばすと聴く力も伸びる
拙い経験からではありますが、思うに、ある程度話せる人がさらにネイティブクラスになるには、アウトプット量を増やすだけじゃダメなんだと実感しました。
スピーキングの「質」と正面から向き合うことがとても効果的!なんです。
お手本を前に、足りないところを炙り出して徹底的に潰し、完コピする。この「研究」によって、リスニング力も同時に高まった気がします(測ってはいませんが)。
それだけ、英語の音への感度が高まったのでしょう。
こうした観点から見ると、SpeakNowの威力には凄いものがあると言わざるを得ません。もちろん使い方次第ですけどね。
映画やドラマを観る時間がなくても、SpeakNowを使ってキッチリ練習することで、一回一回自分の改善点や評価ポイントを明確に認識しながら、短期間のうちにネイティブに近づくことが可能です。
最大のメリットは、プロのネイティブが自分だけのために、自分のレベルに合わせて添削してくれるところ。
つまり、あなたのかかりつけ医ならぬ「かかりつけネイティブ」を手に入れることができるんです。
あきらめない
ボクたちは非ネイティブ。
だからと言って、卑屈になる必要はまったくありません。
数の論理で言えば、ネイティブスピーカーはマイノリティなんです。
世界人口の1/4が英語を話すと言われる中、ネイティブはそのうちわずか22%。残り約78%は、過去に植民地化されていた国や第二言語として英語を習得した非ネイティブスピーカーです。
とは言え、やはりネイティブに近いほど綺麗で自然な発音なので、伝えられる情報も多く、印象も良いのではと思います。
ネイティブ至上主義は肯定しませんが、コツさえつかめばよりよくなるのなら、あきらめる前にそのコツを練習すればいいだけ。
もっと英語を話すのが楽しくなり、海外の人との交流にも前向きになれるなど明るい結果しか待っていませんので!
記念に?300回目の、S評価をもらった録音とフィードバックを載せておきたいと思います。
というわけで、今日も最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
次は1,000回達成したら振り返り記事を書こうかな?笑 その頃にはS評価取得率が90%台になってると嬉しいけど!
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