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台湾の友達が死霊に憑依され毎夜操られた話

夏らしく、台湾から届いた「本当にあった怖い話」を。

今年のお盆には久しぶりに帰省した方も多かったことと思います。
台湾にも似た行事として、「鬼月」(グエユエ、Ghost Month)というものがあります。

ただ、日本と少しだけ違うのは…

鬼月

旧暦の7月が鬼月にあたります。

この時期はあの世の門が開き、先祖や家族の霊がこの世にやって来れるようになるされるのですが、台湾場合はなんと同時に悪霊もやってきてしまうのです。

鬼月には、悪霊に憑りつかれるのを避けるため、たくさんのタブーがあります。

・水辺に近づかないこと
・箸をごはんに刺して立てないこと
・夜に口笛を吹いたり洗濯物を干さないこと
・夜道を歩く時だれかに呼び掛けられてもすぐに振り向かないこと

などなど…

いやそれ、単なる迷信でしょ…と思うのですが、これが実は侮れません。科学で説明がつかないからといって妖しい事象が起きないわけではないし、科学がその予防や対処に万能というわけでは決してないのです。


本当にあった怖い話

これはトモダチのCatty本人が体験した実話です。

彼女は、台湾北部の宜蘭(イーラン)出身で、現在は桃園市政府でコミュニティ活性化事業に従事するアラサー女子。小さな島国を所狭しと駆け回ったり、選挙の時は連日深夜まで駆り出されたりと常に忙しく働いています。

ある夏の日

そんなCattyが小学生の頃。

ある年の夏休み、父親が涼を求めて家族を渓流へと連れて行きました。父親の両親が止めるのも聞かずに。。

画像:MyTaiwanTour

しかしこの時、台湾はちょうど鬼月を迎え、あの世の門は開いていたのです。

普通、子供は大人よりも早く床につくものです。

渓流から帰ったその日も、Cattyと兄弟は両親よりも早く布団に入って眠りにつきました。両親はリビングでテレビを見ていました。

リビングと子供部屋は日本の襖のようなスライド式の木製のドアで仕切られています。

両親が他愛のないテレビ番組に興じていたところ、突然、すぅーーーーーとそのドアがスライドしました

気配を感じ、ぎょっとした両親がドア目をやると、そこには。。

画像:PHOTOHITO

まったく無表情で虚ろな目をした幼いCattyがドアに手をかけて佇んでいるではありませんか。明らかに、トイレに行くとか水を飲むとかいう意思のようなものは感じ取れません。

彼女の目は、一点に向けられていました。
ただただ、テレビ台として使っているキャビネットのガラス製の扉に。

視線の先にあったのは、、、

ファミコンでした。。。

ファミコンが家にあった方は結構同じ場所にしまっていたのではないでしょうか。ボクの家庭もそうでした。

と、Cattyは重むろに歩み始めます。
何事かといぶかりながらも、異様なCattyの雰囲気に固まってしまった両親。
その前をすすすすすすとゆっくりと歩いて、ガラス戸を開け、ファミコンを取り出します。

さらに異様なことに、Cattyはファミコンをテレビにつなぐでもなく、ゲームカセットを挿し込むでもなく、ただただハンドルバー(カセットを取り出すための赤いスライドバー)を押しまくったのです。

「キャ、キャッティ….?」
我が娘のものとは思えない異常行動を目の当りにして、母親が恐る恐る声をかけます。
「何してるの?こんな夜遅くにゲームしちゃだめでしょ?」

しかし、です。

Cattyの手は止まりません。母親の声がまるで届いていないようです。
そして3分後…

やおら振り返り、立ち上がったCattyは、再びリビングを横切り、襖を空けて子供部屋へと戻り眠りについたと言います。

それが….3夜連続で起こりました。

しかも、日中に問いただしても本人はまったく記憶になく、「私そんなこと絶対にやってない!やるはずがない!」の一点張りだったとか。


憑依

この異常事態を見たおばあさん
息子であるCattyの父親を問いただします。
「あんた、あの子を変なところに連れていったりしてないだろうね!」
あまりの剣幕に、父親はあの日彼女を渓流につれて行ったことを告白しました。
「なんてことしたのよ!」

その日の午後、おばあさんの指示により、両親はすぐさまCattyをお寺につれて行き、お坊さんに診てもらうことにしました。

お坊さんはCattyの目をじっと見つめ、何か呪文のようなものを唱え続けました。Cattyには何を言っているのか全然わかりませんでした。

と、お坊さんは鞭を振り上げ、大きな声を上げながら、彼女の両肩をその鞭で払うような仕草を何度か行いました。

こんな感じかなと思ったら...
画像:ハウツージャパン
こんな感じだそうで...怖

幼い彼女はその儀式がひたすら恐ろしく、ぎゅっと目をつむっていました。


・・・・・

どのくらい時間が経ったでしょう。
お坊さんは、ついにその「お祓い」の手を止めました。
そして、神妙な顔で両親の目を見つめ、重々しい口を開きました。

「あなた方のお子さんは、小さな悪霊に憑りつかれていました。」

お坊さんは鋭くも彼女が言った渓流の方角を言い当てました。
そして曰く、かつてその渓流に落ちて流され溺死した少年の霊がCattyに憑りついていたと。少年がゆえに遊びたい盛りで、彼女の家のファミコンに興味を示し一緒に遊びたがったのだと。


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除霊

必至のお祓いが奏功し、その霊はCattyの身体からいなくなったそうです。こうした除霊式は台湾では割合一般的に行われているのだとか。

お払いの後、帰宅しようとするCattyを呼び止めて、お坊さんは最後の指示を与えます。
「このお札を持って帰りなさい。そして、燃やして灰にした後、水に溶かして飲みなさい。」
言わば民俗信仰のようなものといえるでしょう。

お札のイメージ

この一件に見舞われるまで、Cattyはいつも熟睡できていたそうです。
自分でも信じがたい行動について、彼女自身には一切の自覚はなく、後になって両親に聞かされ思い返すたびに身の毛がよだつ…と語ってくれました。


ボクは霊感という繊細なものを持ち合わせていないのですが、皆さんはいかかですか?心霊現象や不思議な現象に遭遇したエピソードがあれば教えてください。。。

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