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【時間がない人向け】グッドデザイン賞2022 ファイナリスト5社 プレゼンまとめ

2022年11月1日(火)、
先ほどグッドデザイン賞2022の大賞の発表がLIVE配信で行われました。
リアルタイムで見られなかった方向けに、
ファイナリスト5社のプレゼンテーションをざっくりまとめました。



大賞 | まほうのだがしや チロル堂 6989票

奈良県生駒市にある駄菓子屋さん。大人がコーヒーなどを買うことで子供が使える「チロル」がガチャに寄付され、子供は「1チロル」でカレーが1杯食べられる。4分のプレゼンの2分目でもう泣きそうになりました。

HITACHI、HONDA、マイクロソフト、日本放送局と錚々たるメンバーの中で奈良県の1駄菓子屋さんが受賞に至ったわけですが、考えている世界観、覚悟が逸脱しておられたので、投票数と同じく圧倒的差だったと思います。

サービスとしてはまだ1年半ほどらしいのですが、
構想やシステムが素晴らしく、このメンバーに勝ったという感動劇も相まってこれは完全に今後バズる予感しかありません。


私は個人的に代表の吉田田さんが受賞前に仰った言葉が印象的でした。とても素敵な言葉です。

「ここに来れて、社会を良くするためにこんなにたくさんの人が頑張ってるんだと思えて勇気がもらえました。日本を美しいデザインでよくしていきたいと思っている人たちに実際にお会いできて良かった。」

他のファイナリストの方達はご自身のサービスを背負って登壇されている感じでしたが、吉田田さんはこのサービスのその先、受賞したその先の世界を見ていらっしゃるような感じがして、この方とチロル堂さんが受賞して、世の中に広く知られたことが、1デザイナーとしてもすごく嬉しかったです。




2位 | ハンズフリーパーソナルモビリティ UNI-ONE (本田技研工業株式会社) 2895票


HONDAの自由に動く車椅子。体幹で動かす新しい車椅子。

障害を持った方にだけ使ってもらうものではなく、
子供や老人、誰にでも分け隔てなく使ってもらえるものにしたいという想いが伝わってきました。



3位 | 最高裁判所 裁判官の国民審査 特集サイト (日本放送協会) 2763票


最高裁判所の裁判官の国民審査があまりにも世の中に知られていないので、あえて「わかりやすくしすぎない」「多くの情報を載せる」ところに配慮し、SNSで注目を浴びたサイト。

サイトの導線や色の選び方も面白い。
Webサイトがファイナリストに残るのはWebデザイナーとしては嬉しい限りでした。




4位 | Xbox Adaptive Controller / Xbox SeriesX / S (日本マイクロソフト株式会社) 1656票


Nintendo Switch無双なゲーム業界で、
まずXboxが息をしていたことに驚いたとか言っちゃいけません。

Microsoftは私の中でもはやマインクラフトのイメージしかなかったのですが、コントローラーを握れなくてもゲームができるという画期的なコントローラーの開発をされていたそうです。

Xboxだけでなく様々なデバイスに接続できるコントローラーなので、使い方は無限大かもしれません。



5位 | 日立 コードレーススティッククリーナー PV-BH900SK (日立グローバルライフ ソリューション株式会社) 915票


HITACHI製作所が研究開発した再生プラスチックを使用した掃除機。

循環化社会を目指すため、再生プラスチックを外装に使用する。
将来のリサイクルにも優しいことが大事で、再生プラスチックの美しさを表現するまでの失敗や挑戦が詳しく紹介された

開発や実装に至るデザイン面での苦労や挑戦が多く語られたが、他に比べると驚く要素が少なかったため印象が弱かった。




感想とまとめ


毎年グッドデザイン賞は世の中の風潮「世相を表している」と言われますが、今年もまさにそういうラインナップになったかと思います。

サスティナビリティやSDGsの観点を意識したサービスやプロダクトが多くノミネートしていました。

その中でも大賞の「チロル堂」さんは、本当に今目の前にいる人を幸せにするために「自分たちが何をできるか」を最大限考えて動かれているプロジェクトだったのと、自分も今すぐに参加できること、このプロジェクトが日本を変えるかもしれないプロジェクトだという点で、これからの成長も楽しみに感じました。

プレゼンテーションも吉田田さんの飾らない人柄と、資料を見ずに「今の言葉」が発せられている点でとても心に響き、感動しました。

このプレゼンテーションが見られただけで、このLIVE配信を見ていて良かったと思えました。

他のプレゼンテーションの方もとても上手かったのですが、プロダクトにかける想いや会社を背負って出てきている緊張感が伝わってきて、最後に話した吉田田さんが「背負ってそこに立ってる」のではなく「知ってもらいにきました」的なスタンスだったのが、よりプレゼンを感動的なものにしたと思います。

発表する順番的にもとても良かったと思います。

私もデザインで世の中の役に立ちたいと思ってWebデザイナーをしているので、今回の発表はとても心に響きました。



急いで書いたので拙い文章ですが、最後までお読みいただきありがとうございました。少しでも良かったと思っていただけましたら、いいねしていただけるととても嬉しいです!



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