森田玲(Morita Akira)

玲月流初代・篠笛奏者です。篠笛の演奏・指導とともに、神賑(かみにぎわい)をキーワードに祭研究を行なっています。「篠笛文化研究社」→https://shinobue.co.jp/「篠笛 玲月流」→https://reigetsu-shinobue.jp/

森田玲(Morita Akira)

玲月流初代・篠笛奏者です。篠笛の演奏・指導とともに、神賑(かみにぎわい)をキーワードに祭研究を行なっています。「篠笛文化研究社」→https://shinobue.co.jp/「篠笛 玲月流」→https://reigetsu-shinobue.jp/

マガジン

  • 日本の祭と神賑(かみにぎわい)

    筆者・森田玲による『日本の祭と神賑ー京都・摂河泉の祭具から読み解く祈りのかたち』(創元社)の解説。

  • 日本だんじり文化論

    筆者・森田玲による『日本だんじり文化論ー摂河泉・瀬戸内の祭で育まれた神賑の民俗誌』(創元社)の解説。

  • 笛吹きの独り言

    京都を拠点に活動する篠笛奏者による「かりそめのひとりごと」。

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    『天神祭の神賑(かみにぎわい)-天満市場の三ツ屋根だんじり』

    2500円+税編集:だんじり彫刻研究会著者:森田玲写真:平田雅路出版社:だんじり彫刻研究会刊行年月日:2022/06/25ISBN:978-4-600-00136-2判型:A4判頁数:50頁(全カラー)本書は、170年にわたって受け継がれてきた三ツ屋根地車の記憶を、次の時代に伝えるために企画されたものです。地車本体・彫刻・絵画史料・設計図をはじめ、天神祭と三ツ屋根地車の歴史を詳述。江戸時代に淀川を往来した豪華絢爛の川御座船をモデルとし、滑稽寸劇・俄(にわか)を披露するために大坂の夏祭で生まれた神賑(かみにぎわい)の祭具である地車。その原点にして最高傑作の一台といえる天満市場の三ツ屋根地車の魅力を是非ご堪能ください!協力:大阪天満市場地車講・天満市場商業協同組合・大阪天満宮・大阪天満宮文化研究所〈目次〉・はじめに・地車の姿 ― 建築と彫刻の美・絵画史料 ― 描かれた地車・天神祭とは ― 天満宮の神事と神賑・地車の誕生 ― 川御座船をモデルとした俄の舞台・地車の隆盛 ― 天満宮への宮入り番付・市場地車の歴史 ― 受け継がれる三ツ屋根構造・だんじり囃子 ― 天神祭の音風景・主要参考文献
    ¥2,750
    篠笛文化研究社・オンラインショップ
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    岸極[素竹]古典調/七本半調子/六孔/総巻

    ★岸極は「民の謡(たみのうた)岸和田店」での在庫を基本としており通信販売に対応できる数は少なくなっております。岸極の音(YouTube)→ https://youtu.be/BomADONQIfs岸和田型の地車囃子の鳴物専用篠笛です。太鼓と鉦の音に負けない「祭の現場」で存在感のある音を目指して、歌口と指孔の形や角度に工夫を加え、十分な音量、遠音のさす透明な音色と華やかな指打ち音、豊かな響きと吹き応えを実現しました。 篠笛文化研究社(民の謡<たみのうた>)創設以来の岸和田祭の鳴物研究の成果を活かして、だんじり囃子の奏楽に必要な五つの音それぞれの音高や音色に気を配っています。 「岸極(きしのきわみ)」の名称は、江戸時代に岸和田藩が地車(だんじり)製作の承認に用いた極印(焼印)に因み、その印を忠実に再現して焼印としました。七本半調子相当の六孔古典調の篠笛です。特徴]・鳴る!響く!・遠音のさす透明な音色と華やかな指打ち音・響きの良さと確かな吹き応え・日本古来の神楽笛に準じた音の配列・良く響く最高音(〇〇〇●〇〇)・カスレない最低音(●●●●●〇)[種類]・素竹(総巻)自然な竹の響きです。[指孔]・六孔※ 響きが抑えられてしまうため、歌口と指孔の間(喉)には籐巻を施していません。★篠笛をお求めの前に竹は自然素材のため一管ごとに「風合い」が異なります。アザや傷もありますが木目に通じる竹の味わいです(写真参照)。また、手作りのため「吹き応え」や「指の押さえ具合」も一管ごとに異なります。より好みの笛をお求めの場合は、篠笛文化研究社までお越しいただきお選びください(お越しの際はご予約をお願いしております)。
    ¥29,000
    篠笛文化研究社・オンラインショップ
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    『天神祭の神賑(かみにぎわい)-天満市場の三ツ屋根だんじり』

    2500円+税編集:だんじり彫刻研究会著者:森田玲写真:平田雅路出版社:だんじり彫刻研究会刊行年月日:2022/06/25ISBN:978-4-600-00136-2判型:A4判頁数:50頁(全カラー)本書は、170年にわたって受け継がれてきた三ツ屋根地車の記憶を、次の時代に伝えるために企画されたものです。地車本体・彫刻・絵画史料・設計図をはじめ、天神祭と三ツ屋根地車の歴史を詳述。江戸時代に淀川を往来した豪華絢爛の川御座船をモデルとし、滑稽寸劇・俄(にわか)を披露するために大坂の夏祭で生まれた神賑(かみにぎわい)の祭具である地車。その原点にして最高傑作の一台といえる天満市場の三ツ屋根地車の魅力を是非ご堪能ください!協力:大阪天満市場地車講・天満市場商業協同組合・大阪天満宮・大阪天満宮文化研究所〈目次〉・はじめに・地車の姿 ― 建築と彫刻の美・絵画史料 ― 描かれた地車・天神祭とは ― 天満宮の神事と神賑・地車の誕生 ― 川御座船をモデルとした俄の舞台・地車の隆盛 ― 天満宮への宮入り番付・市場地車の歴史 ― 受け継がれる三ツ屋根構造・だんじり囃子 ― 天神祭の音風景・主要参考文献
    ¥2,750
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    岸極[素竹]古典調/七本半調子/六孔/総巻

    ★岸極は「民の謡(たみのうた)岸和田店」での在庫を基本としており通信販売に対応できる数は少なくなっております。岸極の音(YouTube)→ https://youtu.be/BomADONQIfs岸和田型の地車囃子の鳴物専用篠笛です。太鼓と鉦の音に負けない「祭の現場」で存在感のある音を目指して、歌口と指孔の形や角度に工夫を加え、十分な音量、遠音のさす透明な音色と華やかな指打ち音、豊かな響きと吹き応えを実現しました。 篠笛文化研究社(民の謡<たみのうた>)創設以来の岸和田祭の鳴物研究の成果を活かして、だんじり囃子の奏楽に必要な五つの音それぞれの音高や音色に気を配っています。 「岸極(きしのきわみ)」の名称は、江戸時代に岸和田藩が地車(だんじり)製作の承認に用いた極印(焼印)に因み、その印を忠実に再現して焼印としました。七本半調子相当の六孔古典調の篠笛です。特徴]・鳴る!響く!・遠音のさす透明な音色と華やかな指打ち音・響きの良さと確かな吹き応え・日本古来の神楽笛に準じた音の配列・良く響く最高音(〇〇〇●〇〇)・カスレない最低音(●●●●●〇)[種類]・素竹(総巻)自然な竹の響きです。[指孔]・六孔※ 響きが抑えられてしまうため、歌口と指孔の間(喉)には籐巻を施していません。★篠笛をお求めの前に竹は自然素材のため一管ごとに「風合い」が異なります。アザや傷もありますが木目に通じる竹の味わいです(写真参照)。また、手作りのため「吹き応え」や「指の押さえ具合」も一管ごとに異なります。より好みの笛をお求めの場合は、篠笛文化研究社までお越しいただきお選びください(お越しの際はご予約をお願いしております)。
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10/24(日)オンライン講座「カミの道行と神輿の発達史

10月24日(日)11時からは弘道館オンライン講座「心で読み解く日本の祭と神賑(かみにぎわい)」テーマは「神幸祭(しんこうさい)―カミの道行と神輿の発達史」です。見逃し配信もございますので、皆さま是非(お申し込み→https://kaminigiwai-1024.peatix.com/)   カミの乗物である神輿を「鳳輦型神輿」(天皇の鳳輦がモデル)、「宮型神輿」(神社の社殿がモデル」、「円堂型神輿」(寺院の円堂がモデル)の三つに分けて、それぞれの発達史を解説。また、カミの移

    • 講座「地車(だんじり)に残る和船の記憶〈11月21日〉

      11月21日(日)岸和田だんじり会館にて「地車(だんじり)に残る和船の記憶」と題して講演会を行ないます。話し手は私、森田玲、聞き手は寺田篤史さん(ラヂオきしわだ)です。 『日本だんじり文化論』(創元社)の発刊記念も兼ねての催しで、「ひね博メンバー(彫物ひねもす博覧会)」の河合賢申さん(彫刻師)と平田雅路さん(写真家)の協力も得て「彫刻展示」も開催。 詳細は追ってお知らせいたします・・・まずは第一報です!「だんじり魅力再発見!」皆さま是非お越しください!

      • 読書人・書評『日本だんじり文化論』

        森田玲『日本だんじり文化論』(創元社)の書評が掲載されました。しっかりと読み込んでいただいております。 「地車文化の豊かさを再認識するアーカイブ/膨大な資料をもとにした集成的研究/伝統の担い手が持つ鋭い分析眼で考察する/」松田俊介(文化人類学) 『日本だんじり文化論』書誌情報→https://www.sogensha.co.jp/productlist/detail?id=4261 週刊読書人→https://dokushojin.stores.jp/

        • 産経新聞『日本だんじり文化論』取材記事

          9月30日の「産経新聞」(夕刊)に森田玲『日本だんじり文化論』(創元社)の取材記事が掲載されました。私の生い立ち、本書の概要、だんじり彫刻研究会のことなどをご紹介いただいております。 Web版はこちら→https://www.sankei.com/article/20211002-LLDXCEM4KNI2RFCJDM6WDP2DIE/ 岸和田(岸城神社)最古の地車(岸和田だんじり会館)と、嘉永5年(1852)製作で天神祭(大阪天満宮)に曳き出される通称・三ツ屋根地車の写真

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        • 岸和田祭だんじり囃子/篠笛之栞(しおり)
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        • 岸和田祭と地車(だんじり)の歴史
          森田玲(Morita Akira)
        • 篠笛草子〜ほのかに聞こゆるもいとをかし
          森田玲(Morita Akira)

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          じんぶん堂「日本の祭と神賑」の紹介

          出版社と朝日新聞による人文書のウェブサイト「じんぶん堂」で、2015年刊行の森田玲『日本の祭と神賑(かみにぎわい)』(創元社)の紹介記事がアップされました。皆様是非ご覧ください。 じんぶん堂→https://book.asahi.com/jinbun/article/14423996

          読書人に『日本だんじり文化論』の書評

          森田玲『日本だんじり文化論』(創元社)の書評が掲載されました。しっかりと読み込んでいただいておりますm(_ _)m 「地車文化の豊かさを再認識するアーカイブ/膨大な資料をもとにした集成的研究/伝統の担い手が持つ鋭い分析眼で考察する/」松田俊介(文化人類学) 書誌情報→https://www.sogensha.co.jp/productlist/detail?id=4261 週刊読書人→https://dokushojin.stores.jp/

          じんぶん堂エッセイ「祭は文化のタイムカプセル」

          出版社と朝日新聞による人文書のウェブサイト「じんぶん堂」で、エッセイ「祭は文化のタイムカプセル」が公開されました。森田玲『日本だんじり文化論-摂河泉・瀬戸内の祭で育まれた神賑(かみにぎわい)の民俗誌』(創元社)の内容を元に、新たな視点も加えて書き下ろしております。皆様是非ご覧ください。 じんぶん堂 → https://book.asahi.com/jinbun/article/14423988 ~ランドセルにリコーダーを挿して登下校する小学生の姿が日常の風景となって久しい

          インスタグラムを始めました

          インスタグラムをはじめました。正確には6年ぶりに再開といった感じです。今まで出会いのなかった皆さんとも情報共有ができればと思っております。フォローいただければ幸いです。 インスタグラム → https://www.instagram.com/morita.akira_jp/

          音を出す〈005〉

          初めて笛を吹く人は、まずは、指孔を押さえて構えるのではなく、笛の両端を持って、つまり、すべての指孔をあけた状態で、音を鳴らす練習をしましょう。〈001〉でも述べましたが「吹くのではなく響かせる」という気持ちが大切です。太鼓でも三味線でも、あらゆる楽器には「勘所(かんどころ)」があります。力を強くすれば大きな音が鳴る、良い音が鳴る、というわけではありません。笛を吹く時の息の強さや太さにも良い「塩梅(あんばい)」があります。 とはいえ、初めて笛を吹く場合には、その加減はわからな

          毎日新聞・書評『日本だんじり文化論』

          本日8月14日の毎日新聞に書評が掲載されました。持田叙子(日本近代文学研究者)・評『日本だんじり文化論-摂河泉・瀬戸内の祭で育まれた神賑(かみにぎわい)の民俗誌』(創元社)=森田玲・著。持田先生は折口信夫の研究者とのことです。 私の「神賑(かみにぎわい)研究」は、折口信夫の感覚に下支えされております。折口信夫の研究者の方に、畏れ多くも、私と折口信夫を重ねていただき、嬉しいです。   日本だんじり文化論 → https://www.amazon.co.jp/dp/442223

          指の押さえ方(運指番号)〈004〉

          岸和田の地車囃子の笛では五つの音を使います。旋律を聴くと、もっと多くの音を使っているような印象を受けますが、使う音は五つのみです。日本の古典的な旋律や歌、わらべ歌、祭囃子などは、四つ、五つ、時には三つの音を組み合わせるだけで、多彩で魅力的な旋律を生み出してきました。 地車の笛は、見よう見まねで覚えることが習慣ですので、五種類の指の押さえ方に特別な呼び方はありません。しかしながら、それぞれに番号を振っておくと便利です。例えば「7の音をもっと大きく」とか「2に音がカスレている」

          篠笛の数字番号〈003〉

          篠笛の管頭には文字が記されています。「獅子田(ししだ)」の場合は「七」という漢数字が見えますが、文字が崩れている場合も少なくなく、数字であるという認識で見ないと、片仮名の「メ」に見えてしまいます。 「七」と認識できた人も、この数字の意味するところに悩むでしょう。指孔の数は六なので、これに歌口を加えて「七つの孔」を意味するのでは?と推測した人もいますが、そうではありません。 「七」という文字は、笛の「音高」を表しています。「七」があるということは「六」や「八」の笛も存在する

          身体にたとえる篠笛の部位名〈002〉

          篠笛の話をする時に、「あの部分のあそこの色」とか「あの糸みたいなんが(籐のこと)」といった表現では、うまく会話がいきません。 笛を選ぶ時はもちろん、笛を教える時にも、各部の名称を知っていた方が会話が円滑に進みます。 このコラムでも以下の笛の部位名が頻繁に登場しますので、まずは、ここで確認しておきたいと思います。 歌口(うたぐち) 息を当てる孔が歌口です。実際には管全体の空気中が響いて鳴っているのですが、笛の音の音を生み出す起点となる重要な孔です。「歌口の中心に唇を持って

          岸和田祭だんじり囃子・篠笛之栞(しおり)001

          祭の笛は地元の先輩方から教わることで、その奏法や旋律が継承されています。岸和田および岸和田型地車(だんじり)文化圏でも、同じように、小学生の子供たちが青年団のお兄さんや、お父さんに教わりながら見よう見まねで笛を吹き始めます。基本的には、このような方法で問題はなく、また、健全な状況とはいえますが、まれに、継承がうまくいかないことがあります。 岸和田における、その最たる例が、二十年ほど前に始まり、今でも尾を引いている、篠笛の「極細管」や太鼓の「均等打ち」の問題、「笛を酒に浸ける

          岸和田祭と地車の歴史(概要)

          岸和田の地車はとにかく走る。その中でも人々を惹きつて止まないのがヤリマワシ。ヤリマワシとは、辻々に高速で地車を曳き入れ直角に方向転換をして走り抜ける荒技である。勢い余って電柱や民家に突っ込むことがしばしばであるが、これは、もちろん曳手にとっては耐え難い汚点で、何より地車自体に傷が付く。 写真『日本だんじり文化論』(創元社) 『ソーリャ』の掛声も勇ましく綱を前方に曳く青年団ほか小中学生の男女、前梃子役や後梃子役、そして笛や太鼓の鳴物の心が一つになって初めて美しいヤリマワシが

          京都新聞で「日本だんじり文化論」が紹介されました

          本日(2021/7/31)の「京都新聞」で拙著『日本だんじり文化論』(創元社)をご紹介いただきました。京都大学・名誉教授の末原達郎先生から「だんじりは、祇園祭の山鉾とは違う系統のものであることを明確にした」と評価する、とのコメントをいただいております。そして、一つ、岸和田の皆さまにお詫びせねばなりません。副題に「岸和田出身の篠笛奏者」と紹介いただいておりますが、ご存じの通り、私は隣の忠岡町の出身で、岸和田(岸城神社氏地)ではなく、岸和田市の八木(夜疑神社氏子)の地車(だんじり