夏祭の大祓(おおはらえ)と御霊会(ごりょうえ)
本日は京都府立大学での講義へ。いつもお世話になっている濱崎加奈子さんの「歴史の中の食と病」の中での講義の2回目です。
私の演題は「疫病退散の夏祭ー御霊会(ごりょうえ)と都市祭礼の神賑(かみにぎわい)」。
もうすぐ夏祭の季節です。旧暦の五月や六月は、温湿度が高く洪水も頻発し疫病が発生しやすい環境となります。特に、農山漁村とは異なって、生活環境の自浄作用が追いつかない町場では、疫病の流行が顕著でした。
都市域では、自然に蓄積される罪穢(けがれ)を祓う半年ごとの神式の「大祓(