足アーチの運動療法
運動療法シリーズのコラムを紹介してますが…
好評の意見が多いため、今回も運動療法コラム。
今日は、足アーチの運動療法について。
足の運動療法って聞くと…
あまりピンとこなかったり、もしくはタオルギャザーを思い浮かべる方も多いと思います。
足裏のアーチや足趾を使うことは大切だから、タオルギャザーを指導しているという方も多いと思いますが…
自分が今まで病院やクリニックで見てきたタオルギャザーを指導している理学療法士のやり方を見ても、機能解剖学的に考えても目的に沿った介入が出来てないケースが多いなと感じてました。
タオルギャザー自体が悪いわけではなく、タオルギャザーもやり方しだいで効果が全然変わってきます。楽々できてる時点で確実に出来てないです。
しっかり、足趾や足アーチの運動療法を行う際には、前提として機能解剖学を押さえておく必要があります。
今回は、足部の機能解剖学をベースにして足部・足アーチの運動療法について考えていこうと思います。
足アーチを構成する条件
足のアーチとしては…
・内側縦アーチ
・外側縦アーチ
・横アーチ
こういったアーチ機能がありますが…
それぞれ母趾球、小趾球、踵を結んだラインが足底アーチとして認識されていると思います。
このアーチを構成するのは骨配列があるからアーチとして機能するわけですが、骨配列を維持したり、体重を掛けた際に柔軟に変化させることが出来るのは、足底の筋肉や靭帯の機能によるものです。
足部の筋肉としては…
・内在筋
・外在筋
2パターンのアーチ構成に関与する筋肉があります。
この中でも、足の運動療法として特に重要になってくるのは「足部の内在筋」の機能になってきます。
足部内在筋が重要な理由をを解説してきます。
足部の構造を知ること
足部の外在筋も当然必要ですが…
足のアーチ機能を考えた時には、間違いなく内在筋の機能に目を向けてアプローチする必要があります。
内在筋と外在筋の筋肉の付着部の関係性を理解してくと、アーチ構成に内在筋が重要という理由が分かります。
まず足部アーチに関与する外在筋で代表的な筋肉としては…
・長母趾屈筋(FHL)
・長趾屈筋(FDL)
この辺りの筋肉が代表的だと思います。
FHL、FDLの特徴としては、末節骨の動きに関わることがメインであって中足骨や基節骨をコントロールすることには深く関与しないです。
それに対して…
足部内在筋は、末節骨には付着せずに中足骨や基節骨にのみ付着するため足のアーチ機能構成に欠かせない筋肉になります。
下記の画像を見て頂ければ分かると思いますが…
FHLとFDLを除いた画像ですが、見ての通りMP関節までしか基本的に内在筋は付着してないんですね。
つまり…
足趾の内在筋を働かせる場合には、MP関節からの動きを入れる必要があるということです。
動画では一般向けの動画として解説をしてますが、専門家の方でも理解しやすいと思うので一度見てみて下さい。
ここまでが今回の概要でここからが本題。
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