TOEFLライティングの準備をするときの心構え
Hello!
みなさん、こんにちは。
留学のための しけんや英語塾主宰、TOEFL受験コンサルタントの
しけんやしのぶです。
今日もご訪問いただき、ありがとうございます。
さて、今日はのちほど、動画(Daily TOEFL)で、holistic approachについてお話ししたいと思っているのですが、少し先にこのブログでも触れておきたいです。
この「採点方法」は、TOEFLのSpeaking / Writingでとり入れられている方法なんですね。
aとtheが3つ抜けたから、-1点、時制が5か所間違えたから-1点・・・
とかできるはずがないですよね。だって満点が4点ですよ、スピーキング。ライティングでも満点が5点なので、こんなことをしていると、みんな0点ですよね。
そこで、このholistic approachが採用されるわけです。
これだと要するに、全体の印象点ということになります。
印象って、よく勉強した人にとっては、だいたい同じですよね。上手なものは上手、下手なものは下手って区別できてきます。だから、この方法のほうが、ずっとraterにとっても楽です。
どこで見たか忘れましたが、このrater間の信頼性(inter-rater reliability)っていうのがあって、「えー、この人が採点だったらよかったのに!あの人キビシイ!」とかダメですよね。だから、TOEFLでは、よーくトレーニングを積んだraterが採点していて、どの人が採点しても、96とか98%の信頼性を保っているそうです。要するに、誰が採点しても同じスコアである、ということです。
毎度同じことを言っていますが、今回も言わせてください。
「良い答案はそれぞれいいんです。素晴らしい答案なんです。良い答案は一つだけなんてことはないんです。それぞれにいいんです。けれど、ダメな答案は、同じようにダメなんです。」
ゴッホの絵が素晴らしいということもあれば、いやいやピカソのほうがすごいぞ、ということもある。やはりモネだ、ということもあれば、ゴヤ最高!という場合もあるでしょう。言えるのは、それぞれに素晴らしい、ということです。
ここなんです。受験生がTOEFLのspeaking / writingを一生懸命に練習してたどり着くところは。
この、あーこれはいい感じの答案だ、と思って、やはりそのスコアがよい、というのが、TOEFLがわかった、という人の感想になります。
通常はそこまでいきません。
センセー、わたし、絶対自信もって書けたんですけど、前回よりむしろスコアが低いんですけど・・・。
とか。また逆に、
ぜーんぜん自信なかったのに、こんないいスコアでした。やっぱり、書くだけは書いてみるもんですね!
となるわけです。
これは、両者とも、実はTOEFLにおいて(というか一般的に)よい答案の特徴に気づけていない受験生なんですね。
よい答案の特徴に気づけていないということは、悪い答案の特徴もわからない。つまり、いつもどうやって書いているか、というと・・・
運だけ
ということなんです。
こんなに、A lot is at stakeなテストの結果を運任せにするのって、とても効率が悪いことだし、よい戦略とは言えないですね。
モネでもピカソでもいいから、よーくわかっている人(または本)から、よい答案とはどういうものか学ぶことが大切です。授業を受けている人は、そこを学ぶんですね。
複数の先生から学ぶことになる受験生もいることでしょう。その場合には、まさに、ゴッホとピカソから(例えがわかりやすいのかどうかわからん!)学んでいるわけです。で、学習者がやるべきことは、
① ようするに、こういうことなんだな、というライティングのエッセンスをくみ取る
② ダメな答案はどういう特徴があるのかを知る
ということなんですね。この「自分なりの理解」が正しければ、いつ書いてもよい答案が作成できますし、なんなら、ちょっとダメな答案も作れるし、全然ダメな答案だって、自由に作れてしまうんですね。
そんなわけで、「この答案しか受け入れられません」というものはないです。
わたしの本の改訂版
こちらを読むときにも、そのように読んでいただければうれしいです。いろいろあって、それぞれ上手なので、わたしのはその「いろいろ」の1つに過ぎないんですね。
TOEFLの準備のひとつとして、こうしたflexibleな思考もできるようになるといいですね。(以上)
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