前置詞ofの用法を知るとどうなるのか?

先日、授業で、ofの用法を授業の中で確認するところがありました。この3つのofの用法の差はわかりますか。

1. arrival of the book

2. description of the city

3. a problem of identification

1. arrival of the book
は、the book arrives.という関係になっていて、V of S となります。


2. description of the city
は、describe the cityという関係になっていて、V of O となります。


こういう関係を意識して読んだり、書いたりしたいですね。
この2つは、語呂などによって、思い切って、名詞を並べることもできなくはありません。たまに思い切ってやってみるとよいかも!

1. the book arrival
2. the city description
うーん、なんとかいけるか。

ただ、この並べるほうが自然なこともありますよ。

4. English teacher
なんていうのは、その最たるもの。
a teacher of English (teach Englishだから、2の V of O のタイプ)は、ありだけど、4が自然すぎますね。

で、このどちらでもないのが、3. a problem of identification(どんな名前なのか、という問題)という「同格」として知られているofの用法です。よくある例としては、

5. news of his success

です。これは、日本語の「彼が成功したというニュース」が最初にあると、どうしても、
the news that he has succeeded
とthatで同格にすることになってしまいますが、of his successでもよいわけです(ただ、時制が不明確になりますけど。それがまさにフレーズにするのか、クローズにするのかの大きな決め手の一つでしょう。)

で、いろいろ述べるわけなんですが、わたしのポイントはですね。。。

こういう知識があると、

the occupation of Spain

というふうに書かなくなるんです。

これって、
a) スペインが占領した(V of S)こと
b) スペインを占領した(V of O)こと
の両方可能性がありますよね。
これをTOEFLで書いて、受験生はa)だと思って書き進めていると、すこし危険ですよね。

ただ、こういう可能性がある、という意識があると、最初からそういう表現を避けて、もっと正確を期そうと努力するはずです。今回なら、

the occupation of Spain by France

などのように。

こうすると、スペインは占領された、ことになりますね。

こうして、ofにもいろいろあるよ、ということを知ると、何ができるか、というと、by Franceが書けるようになるんです。このby Franceが書けていることで、raterは、この受験生がofの可能性を意識していたことを垣間見ることができるんですね。

まとめ

TOEFLでは、文法問題のテストはありません。だから、「次の文のうち、このofと同じ用法のofを選びなさい。」なんてのはないです。その代わり、Writingでは、そういう知識があるのか、ないのか、を、「その知識があるからこそ現れる英語」を見ることで、チェックできるんですね。

(以上となります)


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