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自然に帰る。

こんにちは。ななしのです。

いよいよ年の瀬。「師走」の月です。
わたしも、来年からの新生活に向けて、いろいろとやらなければならないことや、決めなければならないこと、手続き関係などなど非常に忙しくしております。

実際に必要なことではあります。
やらないのは、新しい生活を放棄することも同じ。

それはそうなのですが、そういう現実的かつ実務的なことばかりしていると、まさに「心」を「亡くす」ことに……

旦那さんは旦那さんで、ここにきて消防団関係のイベントごとなどが続いており、明らかに様子がおかしい……

これはいけない!!

ということで、意を決して登山へ臨むことにいたしました。

こう言ってはなんですが、わたしは運動というものに対してひどく苦手意識があります。
小学校の頃の担任の先生には「ななしのさんは決して運動が出来ないわけではないと思いますよ」と言われておりましたが、理解ができなかった……

ですが最近、その言葉の意味が少しわかってきたような気がしております。
その話はまた後ほどお話できたらいいなあと思います。

本日の登山は日光市の「鳴虫山」!

ここ、正直登るのが怖かったんです。
というのも、しょっちゅう山岳事故が起きているのです。

なので、わたしとしては「よく事故が起きる山」という認識がございまして。
いや、今考えるとまったく失礼なことを思っておりましたね。

とはいえ、標準コースタイムは五時間ほど。決してサクッと登って帰ってこられる感じでもなさそうです。

動画サイトにて他の人が登っている動画を見て予習を済ませ、いざ出陣!

結論を言いますと、非常にしんどかったです(笑)
毎日座りっぱなしデスクワーカーのわたしには、非常に……

写真を撮る余裕さえありませんでした。
なんてこったい……

代わりにといってはなんですが、うちの旦那さん、実は動画を作っておりますので、ここでご紹介させていただきます。

自分の後ろ姿を見ることなんて、普段ほとんどありませんよね。
毎回、動画を編集されるたびに、
「わたしってこんな動きしてたの?!」
「というかフトモモ……(絶句)」
などと、ひとりコントを繰り広げてしまいます。

さてこの鳴虫山さん。
確かに身体的にはとても厳しかったですし、筋肉痛で玄関先の段差さえ登れなくなるほどでしたが。

それでも、精神的には元気になって帰ってまいりました。

登山後、旦那さんから
「あれを登ってきて、なんでむしろ元気になってるの」
と首を傾げられたほど。

あのですね……わたし、あのお山、めちゃくちゃ好きです。

わたしの実家の近くにも、ここと同じようなお山がありまして、その林道をわんこの散歩コースとしていたのですよ。
それでその林道を歩くたびに、心が洗われる心地がしたものです。
わんこの散歩というのを口実に、あの道を歩きに行くくらいで。

林道からお山の方を見ると、そこには見えない壁のようなものがあって、本当ならすぐにでも足を踏み出せるはずなのに、それを良しとさせないなにかがある気がして。

「山が遠い」と感じておりました。

でも、遠くないことも稀にあって、
「あ、今日はなんだか近いな」
という日があったりとか。

どういう雰囲気のお山かといいますと、杉山ですね。
杉や檜も立ち並んでいるお山。

歩いても歩いても、景色はさほど変わらない。
それでもなぜか、安心感や親しみを大いに感じられて。

きっと、わたしにはこういうお山が合っているんだろうと漠然と思いました。

膝を壊さないようゆっくりと歩いたので、標準コースタイムよりも大幅に遅れての下山となりました。
駐車場から登山口まで歩いたぶんを加味したら、おそらく6時間ほどかな。

ただ、それだけ歩いたにもかかわらず
「また行きたい!」
と思えるなんて、誰が想像したでしょうか。
いえ、誰も想像できませんでした(反語)。

わたしにはきっと、こういう自然に帰る時間が必要なのかもしれないなあと感じております。

わたしひとりではこのお山に登るなんて発想もしなかったことですので、そんなわたしを登山に引っ張ってくれている旦那さんにはとても感謝ですね。

そしてやはり、自然はすてきですね。
木々が自ら意志を持ってそこに立っているわけではなく。
ただそこに在るだけで、思惑とか欲とかそういうものを抱いているわけでもなく。

そういう存在に触れると、強ばってカチカチに固まった心が解けていく。
余計なものを纏っていない自分に、戻っていける。

あわよくば、常にそういう自分でいたいものです。
でももし自分がおかしなものを纏ってしまっても、こうしてリセットできる場所を知っているということが、自分にとってのお守りでもあるのかもしれません。

いずれ、実家近くのあのお山にも登ってみたいと思っております。
脇道から入ることは出来なくとも、ちゃんと正面から、玄関から挨拶して入っていけば、受け入れてくれるのではないかなあ。
そうなってくれればいいなあ。

来年の野望リストにひとつ追加です。

あ、言い忘れておりましたが、どんなお山でも危険な箇所はございますし、怪我などなさらないよう細心の注意を払って楽しみましょう。

それでは、また。

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