マガジンのカバー画像

物語「星のシナリオ」

49
人生の案内猫と出逢った少年の、星のシナリオを思い出す物語。 星読みをする中で得てきたこと、私自身が人生の探究で得た応え…人生は魂たちの壮大なあそび…それらをベースに書いた創作の物…
運営しているクリエイター

#人生のシナリオ

物語「星のシナリオ」 -1-

あの夜からしばらくボクは考えていた。だけど、あれが夢だったのか何なのかわからないまま。た…

石澤信乃
1年前
3

物語「星のシナリオ」 -2-

その夜は、いつもと何も変わらない、ボクにとっては普通の夜だった。 「そろそろかなと思った…

石澤信乃
1年前
4

物語「星のシナリオ」 -3-

「やあ。連れてきたよ」 猫はそう言うと、目の前に現れたもう一匹の猫にボクを紹介した。 「…

石澤信乃
1年前
4

物語「星のシナリオ」 -4-

「ああ、あの人たちは月の女神だよ。みんなの希望の人生プランを聞きながら、それに見合う星の…

石澤信乃
1年前
4

物語「星のシナリオ」 -5-

「じゃあ、よろしくね」 母さんにそう見送られてボクは家を出た。すぐ近くに住むおばあちゃん…

石澤信乃
1年前
4

物語「星のシナリオ」 -6-

「ってことは、やっぱりあれは夢じゃないんだ!」 「にゃ〜」 「きみ達もあの猫みたいに星の…

石澤信乃
1年前
3

物語「星のシナリオ」 -7-

「おばあちゃんは?おばあちゃん何でここにいるの?」 「こういう役も必要だろ」 「にゃ〜」 おばあちゃんの膝の上で寝ていたシロがボクを見てないた。 「そうそう、この子たちも大切な役を演じてくれてるよ」 おばあちゃんの家の陽だまりでのんきに寛いでいる猫たちに、そんな大切な役目があるとは思えなかったけど…。 でも確かに、虹を渡ったあの星の世界とこのおばあちゃんの家は、何か同じ安心感に包まれている優しい空間で、猫はそこを行き来する存在で…。ボクにはわからない重要な役目があ

物語「星のシナリオ」 -8-

その日の夜は、たくさんの人たちがおばあちゃんの家に集まってきた。 美味しそうな料理やお菓…

石澤信乃
1年前
2

物語「星のシナリオ」 -9-

「あ〜ちょっと私、酔っ払っちゃったみたい。ママ〜悪いけど先に失礼するわね。あ、ねえちょっ…

石澤信乃
1年前
1

物語「星のシナリオ」 -10-

そうだ、ボクは答えを聞きたいんじゃない。それを自分で見つけるためのヒントを集めてるんだ。…

石澤信乃
1年前
1

物語「星のシナリオ」 -11-

〜運命のバトンを受けとる〜 おじいちゃんが生きていた頃に一度だけ入ったことがあったその部…

石澤信乃
1年前
1

物語「星のシナリオ」 -12-

「金星星座は、あなたの魅力を教えてくれます。それぞれの星座は今回の人生で演じる、あなたの…

石澤信乃
1年前

物語「星のシナリオ」 -13-

いつかの夜と同じだった。ボクのもとに来た猫は、ヒョイっと空へ向かってステップを踏み、導く…

石澤信乃
1年前

物語「星のシナリオ」 -14-

「現実の世界で体験を楽しむために、みんなそれぞれの設定を決めて生まれていくんだ。それは単なる個性というか、仮の設定でしかないんだ。なのにそのこと自体を忘れているから、いつの間にかその設定の優劣を競い始めたり、どの設定が正しいのかって人と比べ始めたりする」 「そうやって勝手に複雑にしてるってこと?」 「複雑にして、本来の目的を忘れすぎてる。このところあまりにも傾き過ぎていたから、それで月の女神たちが人間として降りて行ってるんだ」 「ボクのおばあちゃんもだね?」 「そう」