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島で農業

先週末、初めて農業体験をした。
単なる農業体験というわけではなく、栽培方法や、場所、関わるステイクホルダーなど色んなことに配慮しながら行うものだったので、なんだか新鮮だった。

そしてなによりも農業を行う環境がとても良く、心がリセットされた。

体験場所

実際に農業を体験した場所は東北のとある島。
人口が約150人ほど、平均年齢も70歳以上。えええ!と思ったけど、90歳を超えたおじいさんも背筋ピンとして散歩している。
日が昇ったら活動をし、夜19時には寝静まるような、本当に自然と共に生活しているような方ばかりだ。

島へは、本州の港から船で10分くらいで行ける場所。毎日定期便が出ているので、簡単に本島に行き来できる。

普段都心に暮らす私にとって、島での時間はとても貴重で、新鮮だった。
綺麗な空気を吸って、スマホもほとんどいじらず、大地を感じながら農作業をして、採れたて野菜を使って料理をしたり、ゆっくり話をしたり。あっという間に時間が過ぎていった。
非日常を存分に味わえた。

実際の活動

そんな場所で今回行ったのは
①農業体験
②空き家?の再生
の主に二つ。

①農業体験
この農業は有機栽培で、循環農法。
肥料を与えず、植物と、土、天気、虫の力で野菜が育つんだから植物に力ってすごい。
一度畝を作って、手入れして、苗を植えれば勝手に育っていく。黒いビニールもかけず、草を被せて土を乾燥から守るっていうのも、なんだかその場にあるものを最大限に活かすという昔ながらの農法なのかなと感じた。

のびる

農作業をしていて、驚いたことの一つが、自然に生えているのびるという野菜。別に苗を植えたわけでもなく、自然に育ったのびるがあちこちに生えていた。
土がいいこと(掘ればミミズとかダンゴムシとか色んな虫が出てきた)が一番の理由なのかな。
ちなみにこれは、ほとんど草マルチに使ったけど、これを小ネギ代わりに使って美味しくいただきました。

そしてメインの農作業はさつまいもの苗を植えること。一日中作業しても終わらないくらいの量だったけど、夢中になって作業に没頭する時間ってすごく大切なんだなと思った。
普段は、ゼロ→1を考えたり、人混みの中通学することにストレスが溜まったりして、色々と心がモヤモヤしていることがあったんだなあって。

だから、汗かいても自然と身体が動いてひたすら畑を耕していたし、その時間がすごく楽しかった。秋の収穫が楽しみだ。

②空き家の再生
島の住民は減少している。その分、空き家も増える。そんな空き家を再生して近い将来色んな人が行き来できるようなゲストハウスのようなハウスができるといいねということで取り組んでいるそうだ。
2-3年使わないだけで、カビが生えたり、天井が破けてたり雨漏りしていたり、、
最初その家を見た時すんごく驚いた。自分が普段住んでいるところも作られてから相当年月が経っているけれど、家も生き物のように、使わないとどんどんダメになるんだなと感じた。

ちょっと抵抗がありながらも、一緒に参加した人たちが一生懸命作業する姿を見て、自分も自然と清掃に気合いが入った。
綺麗な場所とか、リゾート地とか自分で調べていくことは簡単だけど、こういう空き家を自分達の手で再生させて過ごしやすい環境を作れることってすごく貴重なことだと思う。
まだまだこの家に対する抵抗感はあるけれど、今後何度も島に足を運んで、自分の気持ちにどんな変化があるのかを見ていきたい。


さいごに

島にはコンビニがない。唯一のお店は電気屋。そんな何もない島だけど、またいきたいと思えるって、自然の力とか、ゆったりと進む時間とか、島ならではの魅力があるからだと思う。

長期間住むとなると難しいのかもしれないけど、まずは自然あふれるところで過ごす時間を少しずつ増やして、心身共にリフレッシュしながら、自然の雄大さや、美しさ、聞こえる音など五感を研ぎ澄ませながら過ごす時間も今後取り入れたい。

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