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心に風を

晴れていたから 窓を開けた
豊満な春の風が
部屋になだれこんでくる
すこし肌に冷たいけれど
光がいっぱい含まれている

人影のまばらな街
からっぽの商品棚
見えないリスク
正体のない不安

だけど
春の風は心地よいよ
さくらはことしも咲くだろう
花ふぶきはけんらんだ
幽玄ないのちの気配
光がいっぱい含まれている

こわがるものを誤らないよう
心にも風を通そう



◇横浜は今日は晴れ。窓を開けて換気をしました。不安には2種類あると思います。正体のある不安と、ない不安。正体のない不安は風に洗い流してもらって、現実に対処するべきものの正体を見誤らないようにしたいものです。キリスト教の三位一体の神のひとつに「聖霊」があります。この「霊」を表すヘブライ語は、もともとは「風」や「息」を意味する言葉だとか。そのせいか私には、聖霊に風のイメージがあります。不要な恐れを自分だけのちからで手放せないときは、神さま=聖霊=風の働きを借りてリフレッシュできたらいいなと思っています。


写真は、みんなのフォトギャラリーから、あい(ai_kotoba)さんの作品を使わせていただきました。ありがとうございます。

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