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愛について

愛がほしい、と望むときは
愛するものを数えてみる
青い空を愛していないか
清らかな泉を愛していないか
みずみずしい木々の緑を
花の香りを
小鳥たちの歌を愛していないか
星の光を
夜のしじまを
遠い昔に出逢ったあの人を
草や葉がかすかに触れ合う音を
やわらかな猫の毛並みとぬくもりを
わたしは愛する、愛している

たくさんの愛しいものへ
愛はわたしの中からあふれてくる
愛がほしいなんて、思うことないんだ
愛はわたしの内にあるんだから
こんなにもいきいきと

だけどそれでも
愛がほしいと
愛されたいと
人は願ってしまうから
ほしくて、求めて
悲しい気持ちになったときは
愛するものから受け取った
素敵なギフトを思い出そう

空が教えてくれる世界の広さ
心を潤す水の恵み
花や草木の美しさ
鳥たちが歌い上げる命の喜び
夜空の神秘と安息を
ほら猫が湿った鼻をつけてくる

それが愛でなくてなんだろうか
あたりまえすぎて考えないけど
人はただそこにいるだけで
たくさんのものに愛を与え
たくさんの愛を受け取っている

愛について考えてみようよ
わたしたちはきっと
愛を与え合うために
生まれてきたのだから

◇見出しの写真は、みんなのフォトギャラリーから
kuwagatg_bassさんの作品を使わせていただきました。
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