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レモンオレンジの透明な空に

飛べるわ――きっと
レモンオレンジの光に満ちた
透明な空を見たとき
思ったの
飛べるわ
いつか 必ず
きっと どこかで――


◇35年ほど前、高校生のときに書いた詩です。いま読むと、みずみずしいなあ、と思います(笑)。さすがにこういう言葉の使い方はもうしませんが、いまでも美しい空を見ると、「いつか飛べるんじゃないか」「鳥のように自由に飛んでみたい」という気持ちになります。

鳥が巣から飛び去るように、人もその置かれたところから移って行く。
(箴言27:8 聖書新共同訳)

 飛ぶ、という行為は、現在立っている地点から足を離す、ということでもあります。リスクが伴うし、〝安定〟とは真逆のことかもしれません。それでも鳥は飛び、人もまた次の場所へ。
 同じ環境にじっとしていることは、一見安定しているようでいて、実は大きなリスクだったと、飛んでみて気がつくこともあるでしょう。
 ときには、風の吹くままに。
 それができる豪胆さを、備えた人でありたいと思います。


見出しの写真は、みんなのフォトギャラリーから、scoop_kawamuraさんの作品を使わせていただきました。ありがとうございます。

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