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ラーメンも、うどんやそばも似合う。飽きのこない〝めおと〟の器 ~長崎県の陶磁器メーカー「白山陶器」の浅めん丼・深めん丼

 家でラーメンを食べるとき、器をどうしたらいいかというのが、長年の課題でした。
 内側に四角い渦巻きの雷文(らいもん)や龍の絵がついている、いわゆるラーメンどんぶりは、用途が限定される上、しまうのに場所をとります。大きい器は汎用性があるほうが、収納的にも効率がいいので、何かほかにいいのがないかなあ、と思っていました。

 雑誌『北海道ウォーカー』や『横浜ウォーカー』の仕事では、ラーメン店やそば処を取材する機会がたびたびありました。味はもちろん、器にも興味を持って見聞を広げることができたのは、幸いだったと思います。お店で使うのと家で使うのとでは条件が異なりますが、それでも、たくさんの盛りつけ例を見ることができたのは、参考になりました。

 多少は目が肥えたかな、と思えてきた40代、ようやく本気でラーメン用の器を探し始め、たどり着いたのがこの白山陶器のめん丼です。

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↑左が6寸浅めん丼(直径18㎝×高さ8㎝)、右が5寸深めん丼(直径15.5㎝×高さ8.5㎝)

 白山陶器は、長崎県の波佐見町(はさみちょう)にある陶磁器メーカーです。同町は窯業で400年以上の歴史を持つ街。ここで生産される「波佐見焼」は、「くらわんか碗」でも有名です。
 白山陶器も波佐見焼の窯のひとつ。現代の暮らしになじむ、シンプルで機能的なデザインが特徴です。

 このめん丼は、やはり上品でシンプルなデザインにまず目が留まりました。重すぎず、磁器なので陶器より欠けにくいのも魅力。いろいろな料理に使いたいので、どんな具材も映える白というのも、この器を選んだポイントでした。
 しかも単純な白ではなく、「白磁千段」と呼ばれるタイプで、職人の手による横すじが外側と内側に入っています。その質感も、温かみがあって気に入っています。

↓ちなみに6寸と5寸は、このぐらい口径が違います。

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 しまうときは、スタッキング(積み重ね)できるので、場所をとらず、すっきり収納できます。

 同じ大きさの器を対にして買うこともできたのですが、夫と私、それぞれのおなかに合わせて、あえて〝めおと〟風に大きさを変えて揃えました。
 結果、正解だったと思っています。

 年齢のせいか、余計なモノはなるべく持ちたくないと考えるようになりました。とくに、食の器はほんとうに必要なものを、自分なりに選び抜いて揃えると、愛着も湧いて食事が楽しくなるような気がします。

↓ちなみに、6寸浅めん丼を使っているのがこちら。

↓5寸深めん丼を使っているのがこちら。



↓白山陶器については、ご参考までに直営店のリンクを貼っておきます。


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