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クリスチャンはいろいろ、教会もいろいろ。行ってみるときのご参考に。

 ひと口にクリスチャンといっても、信仰のしかたは人それぞれ。考え方も生き方もいろいろあるということは、前に↓こちらの記事で書きました。

 教会もいろいろです。同じ教派でも、雰囲気がまったく異なる場合もあります。
 それは特別なことではなく、どんな集まりにもいえることだと思うのです。たとえば、テニスサークル。同じテニスをする集まりでも、サークルごとにプレーのレベルや楽しみ方、きまりごと、厳しさなどが異なります。さらにいえば、集まっているメンバーによっても雰囲気が変わります。
 キリスト教会も、結局は人の集まりなので、どこもそれぞれ。同じところはないといっていいのです。

 もし、教会に行ってみようかな、と思ったら、「テニスサークルに入ろう」と思うときと同様に、条件を考えて、候補をピックアップしてみるといいかもしれません。テニスじゃなくても、たとえばイラスト講座とか、趣味のカルチャースクールなどに行ってみよう、と思うときをイメージしていただければ。
 アクセスなどの物理的な条件もありますが、おそらく多くの人が、「自分が気持ちよく通い続けられるか」を大切な基準にするのではないでしょうか。
 その意味で重要なのが、人との相性。つまりメンバー構成です。

 教会のメンバー構成は、ある程度、立地から想像できることがあります。
 私が最初に通っていた教会は、大きな団地がいくつもある住宅街にありました。教会員は、団地に住んでいる専業主婦の方が多く、仕事を持っている女性はごくわずかでした。男性は、印象では1割程度しかいませんでした。
 いま所属している教会は、オフィス街にあります。男女比は印象で半々くらい、仕事をしている女性も多いです。
 私はずっと仕事をしてきましたから、後者のほうが、生活スタイルや価値観の近い人が多く、断然、息がしやすいです。夫もやはり、まわりに男性が多くてのびのびできているようです。

 信仰は、ふだんの暮らしのなかにあり、教会生活はそれと地続きのもの。教会に無理に自分を合わせようとすると、通うのがつらくなることもあります。

 個人的な意見としては、通う教会を決める前に、いくつかの教会に行ってみて、自分に合うところをじっくり選んだらいいと思います。距離的に多少遠くても、自宅からのアクセスが悪くなければまあいいんじゃないか、くらいに考えて、選択肢をなるべく広げてみるといいでしょう。学校や職場のように、毎日通う先ではないですから。

 通うとかそこまで考えていなくても、できれば、自分に元気があるときに、観光気分で教会を巡り、「何かあったときは、ここにお祈りにこようかな」と目星をつけておくのが望ましいです。
 というのも、もうぎりぎりまで追い詰められて、「自殺しようと思ったけど、その前に教会に来てみた。ここでだめだったら……」という方が、なかにはいらっしゃるので……。もちろんぎりぎりの状態でも、立ち寄ってくださっただけよいのですが、それはお互いに大きすぎる賭けだと思うのです。

 いまは多くの教会が、HPやSNSで情報を公開しています。日時によっては礼拝堂や聖堂を見学できるところもあるし、基本的には日曜に礼拝をしていて信徒でなくても参加できます。
 日本でももうすこし、キリスト教会が身近な存在になれればいいのになあと願っています。



◇写真は、みんなのフォトギャラリーから、scoop_kawamuraさんの作品を使わせていただきました。ありがとうございます。(本日2月22日は猫の日で、私がはじめて一緒に暮らした猫が黒猫だったので)

 ふだんの暮らしのなかにある信仰については、↓こちらの記事もどうぞご覧ください。


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