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教会に「所属する」ってどういうこと? ~日本のキリスト教の「教会籍」について

 昨日の記事で、「私自身は改革派の教会に所属していて」と書いてから、もしかして、「教会に所属する」の意味が、「なんとなくはわかっても、具体的にはよく知らない」という方がいらっしゃるかもしれないな、と気づきました。

↓ちなみに昨日の記事はこちら。

 プロフィール欄にも私は最近、「所属教会は改革派」と書いています。いろいろな教派のクリスチャンの方たちが私のnoteを読んでくださっているようなので。クリスチャン同士では、相手の教派がわかることが、ひとつの安心材料になるからです。
 でもこれも、ノンクリスチャンの方たちから見たら、改革派が何かという前に、「所属教会って何?」かもしれないな、と思います。

 そこで今回は、教会籍について、かんたんに説明いたします。海外のことはよく存じ上げていないので、日本のキリスト教の、おもにプロテスタントの場合です。

 日本にいるクリスチャンは、基本的に「教会籍」を持っています。
 基本的に、と書いたのは、とにかく教派がたくさんあるので、例外があるかもしれないから。(以下、この記事は全体的に「ざっくり言うと、おおまかには」というスタンスの話なので、このような例外についての細かいエクスキューズは割愛いたします。)

 教会籍は、クリスチャンの住民登録みたいなもの。
 洗礼を受けたとき、その教会に教会籍がつくられます。

 私の場合は、自分の教会籍がある教会に「所属している」という感覚です。教会名簿に名前が載り、毎月の献金はその教会に捧げます。教会を「ともに維持・運営していく仲間」として、メンバーの一員になっている感じです。
 ちなみに教会籍のある人は、〇〇教会の「教会員」と呼ばれます。

 日曜の礼拝も、基本的には、自分の教会籍がある教会に通うのがスタンダードです。
 たとえばプロテスタントの私が、ほかのプロテスタントの教会の礼拝に参加させていただくときは、教会員ではなく「客員」とか「他教会員」という扱いになります。
 ゲストのクリスチャン、ということですね。
 私は仕事のキャリアから、自分のクリスチャンとしての働き(役目)は情報伝達にあると考えているので、あえて超教派的に行動し、視野を広げるようにしています。でも、これはレアケース。それなりに苦労もあるので、どなたにでもおすすめできることではありません。

↓私の決意めいたものは、こちらの記事をご覧ください。

 さて、転居やそのほかさまざまな事情で、本格的に別の教会に移りたいとなったときは、教会籍を移す手続きをします。
 住民票の転出・転入手続きとか、転校手続きみたいなイメージでしょうか。
 ただ、私も一度経験がありますが、教派をまたいで教会籍を移すのは、けっこうたいへんです。

 私はプロテスタントの、日本基督教団というグループの教会で洗礼を受け、日本キリスト教会というグループの教会へ移りました。
 教派は異なりますがプロテスタント同士だったので、洗礼を受け直すことはありませんでした。 
 それでも転会(教会籍を移す)には、何段階ものプロセスが必要でした。

 まず、移りたい先の教会に一定期間通ってお互いを知ります。その上で、この教会に移りたいと心が決まったら、そこの牧師に申し入れて講習のようなものを何度か受け、迎え入れてもいいよ、という承認をもらい、今度はその教会の役員たちの面接を受け、そこでも承認をもらい、そうしてやっと、その教会の牧師からもとの教会の牧師へ申し入れをしてもらい、もとの教会の牧師が承認してくれたら必要書類をやり取りし……という長い道のり。
 そして最後は、移る先の教会の主日礼拝のなかで転入会式をしてもらい、牧師の言葉に対して宣誓をして、他の信徒の方々から「受け入れてもいいよ」という承認をもらい、やっと手続きが終了します。どこかの段階でNGが出ると教会籍は移せませんから、手続きを進めている期間は、やはり気持ちが消耗しました。
 さらに、移りたい先がたとえばカトリックだった場合は、カトリックの洗礼を授けていただくために、イチから始めることになるみたい。教派の違いによってはそういうことにもなるのです。

 そのため教会籍は、教派をまたいで気軽に移せるものではありません。
 その意味では、最初にどの教派の、どの教会で洗礼を受けるのかが、とても大切になってくると、個人的には思います。
 たとえば転勤が多い人などは、はじめから全国に拠点がある教派を選ぶと、引っ越した先でもスムーズに、その土地にある同じ教派の教会に通い始めることができるかもしれません。

 新型コロナの外出自粛が解けてからの話ですが、これから受洗を考えている人は、できればカトリックとプロテスタントの両方の教会に行ってみて、いろいろ聞いてから、自分に合うと感じるところを選ぶといいと思います。バザーやチャリティーコンサートなどのイベントがあれば、そうした機会にでも。
 もちろんいまは、ほとんどの教会がクローズしており、実際に足を運ぶことはできない状況です。
 でもそのかわりに、けっこうな数の教会がオンライン礼拝をしています。
 YouTubeなどで誰でも視聴できるよう公開しているところもありますから、ご興味のある方は、気になる教会の配信をどうぞご覧になってみてください。

 こんなに多くの教会が、オンライン上に「開かれている」ことは、めったにないです。私自身は、これも(オンライン上に道が開けていくことも)聖霊の働きととらえ、教派を超えて日本のキリスト教の風通しがよくなればいいなと願っています。



◇見出しの写真は、みんなのフォトギャラリーから、scoop_kawamuraさんの作品を使わせていただきました。ありがとうございます。

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アンデルセンのメルヘン大賞受賞他。文筆家、詩人。雑誌編集長を経て独立。本名の後藤しんこで編集・校閲・記者歴30年、WEBのアドバイザリーも。1968年札幌生まれ、北海道大学農学部卒。超教派で行動するクリスチャン。所属教会は改革派。横浜に暮らすIMAKIRI〈いまどきのキリスト者〉

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IMAKIRIエッセイ/くらし/潔く
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IMAKIRI〈イマどきのキリスト者〉として日々の出来事や思うことを静かにつづります。ときには聖書の話も。空はいつも美しく、緑や花や草や水は生命感にきらめいている。そんな話も。

コメント (2)
教会籍を移すって大変なことなんですねぇ。勉強になりました。

 記憶が正しければ、蛮族であったフランク族がローマ教会と結びついて西ヨーロッパの支配をするにあたって、教会が行政機関の役割を担っていましたものね。なにしろ、読み書きできる知的レベルの高い人はキリスト教会にしかいませんでしたからね。
真帆沁さん、先ほどは私の駄文にスキしてくださって、どうもありがとうございました。ビックリしました。
私は仏教と神道の家に育った日本基督教団の教会員です。真帆沁さんの記事から、私もキリスト教と向き合うことを考えていきたいと思います。
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