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営繕論 希望の建設・地獄の営繕【NTT出版】

四六判/256頁/2,600円+税

リノベーションはなぜ困難なのか?

「営繕」とは、もともと「営造」の「営」と「修繕」の「繕」からなる熟語で、千数百年に及ぶ歴史を持つ専門用語であったが、近代社会における建築の工業化において、その意味するところから「建設」が除かれ「修繕」に限定されたうえ、退屈で創造性が欠如したものとして捉えられるようになった。
しかし昨今、リノベーションという言葉に象徴されるように、新築するよりも、古いものを修復・修繕して再利用するという流れが生まれつつある。そこで、「営繕」を単なる修繕から解き放ち、本来の意味での「営繕」に換骨奪胎することで、現代建築の未来は広げることを目指す。

「営繕」をキーワードに現代建築の未来を探る本書.
もともと「営繕」とは,「営造」と「修繕」からなる熟語であった.しかし近代社会においては,「建設」という意味合いが取り除かれ,「修理」へと限定されたと著者は述べる.
建築が耐久消費財化し,手を入れて維持するよりも,建て替えが容易に選択されるようになった流れを,新耐震設計基準の導入や,バブル経済といった時代背景をもとに,丁寧に記述する.
一方で,時代の流れと共に,古いものを修復・修繕して再利用する機運も高まりつつある今,営造と修繕を再び一体的に考えることの可能性を提示する.(kn)


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