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不要不急の飲み比べ

「泰平ちゃん俺さぁコロナってやつのお陰で地球が健康になろうとしてんだって思えてならねーですよ。やりすぎちゃってる人間のいろんな経済活動やめてデトックスしてんじゃねーかなぁ地球のやつの自浄作用かこれ。」

「笑えないですそれ(苦笑) 週末なのにまたこの感じですよ。また緊急ナントカ宣言出ても続けますからね。国も百合子も当てにしてられないです。」

「百合子様ねぇ選挙圧勝しちゃってアッパレだよね。ちょっと小藪に似てるよね。似てない?まいいや。 ま、どうせこの夏どっこもGo to出来ないからこの辺飲み歩くわ。」

「そうですね。お願いします飲んでって下さい。この辺試してみます?」

「わーいなんかいい子たちばっか。」

という事でハイボール2杯程頂いた後に泰平ちゃんが出してくれた飲み比べセットがアタリだったのでその時のメモ残しておこうと思います。

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アードナムルッカン スピリットリリース2019

クレイジージャーニーで見たやつ!たしか現地の法律ではまだウイスキーと言えない二年半熟成くらいの若いスピリッツ。さてさて..

香り:カスタードクリーム、オレンジ、紅茶、ナッツ、うっすら煙も

味:おおー柔らかめのアタックだけど後半ピリピリ。アプリコットやマーマレードから紅茶と塩バニラ、少し白胡椒。瞬発力のあるバンクって感じかな。

3年浸かってないのにこのニュアンスはすごい!ブレンダーさん達の妄想力っていうか調合力ヤバイなぁと感動してしまいます。

シグナトリー ヴィンテージ グレンリベット 2006 12年 for 秩父ウイスキー祭

香り:葡萄、イチジク、ラズベリー、りんご、総じて熟した果実、ドライフルーツ、チョコレート、濃いシェリー樽の期待感..

味:杏子、バニラレーズン、バターやクラッカー感も、チョコレートクッキー、ビターなミルクチョコ、後半ちょっと青色への余韻も

いやーこの口当たりよ。62,4度なりの上品な揮発感がタマランチ会長です。上品なシェリーに出会うと幸せですね。

エドラダワー 2009 10年 56.2% シェリーバット / OB for モルトヤマ

香り:うわぁーこれが一番カスタード香る、バニラ、レーズン、餡子、高級な和菓子の包み紙

味:カスタードプリン、バニラ、ピーチネクター、蜂蜜、紅茶、麦芽、ウエハース、レモンケーキ、刺激成分がほとんど無く極めてスムーズ

参りました。モルトヤマさん優勝です。Love & Peaceです。
リベット秩父の方がよりビターで、度数ピリ感や深みも感じる、ちと加水してよかったかも。までもトータルバランスモルトヤマの幸福度が優っておりますね。

アードナムルッカンは本当にすごい、神童現る感。単体ではあまり感じなかったけどほか2種がシェリー過ぎてピートやベーコン風味も感じ取る事が出来ました。皆んなでお金出し合ってプライベートカスク買っちゃおうかなんて考えてしまいます。

こういうボトルはやっぱり外飲みで出会えるものですね。不要不急は必要だなぁと。

人も酒も交わって感動を味わえるのにコロナの野郎まったく無粋な振る舞いしてくれるもんです。もうちょっと我慢もするけどこちとら楽しむ事を諦めるつもりはありませんぜコロ太郎ちゃん。仲良くやってこうぜ。

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