20歳の僕は童貞で、そんな自分が大嫌いだった。
小説です。そう思って読んでください。
20歳の僕は童貞で、そんな自分が大嫌いだった。
童貞を、冷蔵庫の中の消費期限を2年くらい過ぎた乳製品みたいに、さっさと捨てたいと思っていた。
しかし消費期限を過ぎた乳製品と違って、自分だけの気分でその日のうちにぽいって捨てられるわけではなかった。それが問題だった。
シェイクスピアは『ハムレット』にて「To be, or not to be, that is the question.(生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ)」と有名