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僕が昔好きだったロックンロールは、すべての真夜中の初期衝動を閉じ込めたように作られていた。

僕が昔好きだったロックンロールは、すべての真夜中の初期衝動を閉じ込めたように作られていた。(ツチヤタカユキ『前夜』)

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「1人の人生を振り返ると、1篇くらいは小説が書ける。出来ない人は光の当て方が悪いだけだ。小説家は1篇を出したら終わりではなく、書き続けられるところに凄さがある」と、ある編集者のコメントを読んだ事がある。

僕はそれを読んで嘘だと思った。自分は1冊分すら書けない気がしたから。それくらい薄っぺらい密度の人生を送っているのが、自分だけで、自分以外の人たちは、小説1冊分になる人生経験を送っているなんて信じたくなかったのが本音だ。

村上春樹は「小説家なんて文字をこつこつ書く作業をする人は頭がいい人にはできません。頭がいい人は文字を書く前に分かってしまうからです。文字にして書いてはじめて、自分が言いたかったことに出会う頭の鈍さを持った人が、文書を考えるのです」というニュアンスのことを何かのインタビューで語っていた。

僕は、頭が良くない。認めたくないけれど。せめて、文字を書きながら、書くまでは気づかなかったことに光を当てたいと思って、noteをはじめた。 と、いうこれを書いている動機を言語化するなど。

2021.12.19 頭が良くなりたいとまだ思ってしまうのは、いつになったら諦めがつくのか

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