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三宅香帆さん「“好き”を伝える文章講座」自分用レポート

こんにちは。桜小路いをりです。

今回は、私の個人的なまとめ用記事です。

先日開催された、書評家の三宅香帆さんのイベント「“好き”を伝える文章講座」の配信をリアルタイムで視聴していました。

ちょっと遅くなってしまったのですが、未来の自分のために、「ここはこうしたほうがいいよ!」というポイントをまとめていこうと思います。

あくまで自分用の「簡単まとめレポート」ではありますが、少しでもどなたかのお役に立てたら嬉しいです。

文章の三原則

1、ターゲットを明確に

誰に向けて書くかをはっきりさせてから書く。

同じ読書感想文でも、「その本を知っている人」に向けて書くか、「その本を知らない人」に向けて書くかで書き方は変わる。

「誰でもいいから伝えたい」は「誰にも伝わらない」。

・具体的な人物を思い浮かべる。
・紹介するものを知っている人/知らない人で線引きをする。

本の感想を書く場合、ファンレターのように作家さんをターゲットにするのもアリ。

2、文章はつかみが命

ネットを見ている人は忙しい。
「つかみ」を怠けないことは、ネットを見ている忙しい人に対する「優しさ」にもなる。

本の紹介の場合、「他人に共感されそうなエピソード」を紹介してから「本のあらすじ」など、「つかみ」を重視する。

新聞書評など、読む人が既に決まっている(読者は、明らかに興味をもって文章を読んでくれる)場合は、はじめから「誰が書いたか」「どういう内容か」を書くことも。

3、なによりも大切なのは、軸

書いていていちばん困るのは「何が書きたかったんだっけ?」。

「軸」とは、「どうしても伝えたいこと」「これだけ分かってくれたらOK!」というもの。

最初から分かっていなくてもいい。書いていくうちに掴めていればOK。
「言葉になる瞬間」を大切に。

「好き」について書くときは、「どこが好きか」がポイント。伝えたいことをできるだけ絞って書くと伝わりやすい。

「好き」を伝える感想文の書き方

1、「好き」の深堀りをする

「なんか好き」の言語化をする。

・SNSで他人の感想を見る前に自分の感想をメモして、他人の意見に引っ張られないようにする。
(「世間の評価はいいけれど、個人的には『なんか違う……』」「ここがピンポイントで好き!」というときは特に大切に)

・自分の体験と紐づけてみる。

・自分の好きなものの中で似ているものを探し、共通点を考えてみる。
(つながっているところが多いことも!)

語彙力の95%は「細分化」で解決。
「面白かった」「すごい」「やばい」は細分化することで深堀りできる。

「面白かった」と同じ意味の違う語彙を増やすのではなく、「面白かった」を構成する要素に目を向けることが大切。

2、「好き」の具体例を挙げる

「全部好き」ではなく、「部分的」に具体的な例を探す。
大切なのは、ふわっとした感想を避けること。

ふわっとした「好き」しか伝わらない感想は、「好きなんだね……」という感想しか抱かれないので注意。

1記事につき1個が理想。

ちょろっと前提知識を言うクセをつけると、別界隈の人等々にも伝わりやすい。

3、「好き」を伝える文章術を使う

1、ターゲットを明確に
2、文章はつかみが命
3、なによりも大切なのは、軸

ファンに見つけてもらうために、本の名前、作者名などはタイトルにしっかり入れる。

逆に、「見つからなくていい……」という場合は入れない。

気を付けたいこと(質問などから)

力を入れて書いたものより、ゆるく書いたもののほうが読まれる理由は?

力を入れて書く、ということは、「分かりづらい」から力が入るといこと。細分化してみる。

題材の「引き」が弱い場合には、他のキャッチ―な題材と組み合わせてみる。

「ネタバレ」する基準は?

基本的に「ネタバレ」はしない。

「ネタバレ」をするかどうか迷った時点で、その部分については書かない。

筆を止めずに書くには?

筆が止まってもいい。止まったら思い切って書き直してみる。
「捨てる」ではなく、「置いておく」という気持ちで。

書くうえで「経験」は増やすべき?

挑戦することはイイ。けれど、「must」ではない。
「この経験も何かに使えるかも」と思いながら人生を乗り切る、くらいの軽い気持ちで。

「好きなもの」へのアンテナについて

好きそうかも? と思ったら見てみる。
フットワークは軽くしておくと、「好き」に出会いやすい。

あえて流行に乗らない。流行よりも「好きそう!」という好みを追究していくことが、「本を読み続ける」ことにも繋がる。

推敲で大切なこと

とりあえず一気に「ばーっ」と書いて、推敲段階で組み立て直す。

推敲は「別人になった」気持ちで。

「思い切って削る」ことは、過去の書いた自分の自我を断ち切らないとできない。

クセで書いてしまう言葉を推敲段階で消すことで、より「キャッチー」になる。
「カッコいい」「なんか面白そう」を文章中から醸し出すのが大切。

まとめ(あとがき)

いくつか順番が前後していたり、抜け落ちている部分、私の主観が入っているところもありますが、あくまで「桜小路いをりの個人的レポート」として受け取っていただけると幸いです。

私は、三宅香帆さんの『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』や『女の子の謎を解く』などを読ませていただいているので、こうして生配信でお話を聴くことができて、すごく勉強になりました。

読み始めた途端、手を引かれてぐっとその文章の中に惹きこまれるような三宅香帆さんの文章がとても好きなので、こうしてイベントに(オンラインではありましたが)参加することができて、嬉しかったです。

この「まとめ」を定期的に読み返しながら、これからも記事を書いていきたいです。


今回お借りした見出し画像は、ハートの鍵の写真です。今回、文章講座で「好き」について書くための「鍵」をたくさん教えていただいたような気がたので、そのイメージで選ばせていただきました。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。 私の記事が、皆さんの心にほんのひと欠片でも残っていたら、とても嬉しいです。 皆さんのもとにも、素敵なことがたくさん舞い込んで来ますように。