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桜小路いをりのひとりごと

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私の経験や、日常のちょっとした出来事、考えたこと、ささやかな気づきを書き留めた記事たちです。時に「エッセイ」として、時にただの「ひとりごと」のように、未来の自分へのタイムカプセル…
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#言葉

語彙力はなくてもいい。でも、あると書く時間が楽しくなる。

こんにちは。桜小路いをりです。 今日は、久しぶりに「書くこと」についての記事。 中でも、「語彙力」について綴っていきます。 個人的には、「語彙力」って、なくちゃいけないものでも、物凄く重視しなきゃいけないものでもないと考えています。 私自身も、数少ない語彙を比喩表現で組み合わせてみたり、類義語を検索したりしながら、バリエーションを出しているタイプです。(もっと頑張っていきたい所存) それでも、「この感情を表す言葉が見つからない……!」ということは、以前に比べてあまり起

「創作作品」という名の「ボトルメール」を。

こんにちは。桜小路いをりです。 先日、幻冬舎ルネッサンス「童話コンテスト」を受賞した『春を呼ぶ少女』がリリースされました。 大賞受賞のご連絡をいただいたのが一昨年の末、それから去年いっぱい加筆・修正作業をしていた作品だったので、無事に配信されてほっとしています。 今日の記事は、その安堵と共に、今の想いを少し。 私は、以前から「自分の文章を投稿したり、世に出したりすることは、『ボトルメール』を流すことに似ているな」とよく思っていました。 その想いを、ここ数日、より強く

「私」と離れていかないように。

こんにちは。桜小路いをりです。 先日、noteの下書きを整理していたら、中途半端に書き上げたまま眠っている記事を見つけました。 今年のものは今年のうちに……ということで、この記事は、そんな文章に陽の光をあててあげるためのものです。 ぜひ、最後までお付き合いください。 「桜小路いをり」という字の並びから既にお分かりかと思いますが、この名前は、私の本名とは全くもってかけ離れたペンネームです。 そして、私の憧れや「こう在りたい」という想いをぎゅっと詰め込んだ名前でもありま

「今年出会えてよかった言葉」を3つ〜2023年〜

こんにちは。桜小路いをりです。 今回の記事は、「今年出会えてよかった言葉」について。 たくさんありましたが、今年も3つの選りすぐりに絞りました。 ぜひ最後までお付き合いください。 SixTONES「こっから」歌詞より 2023年を語るうえで、私の中でやっぱり外せないのが、SixTONESの「こっから」。 ドラマ「だが、情熱はある」の主題歌です。 この曲の歌詞はどれもエネルギッシュで大好きなのですが。 中でも、ここのフレーズは、初めて聴いたときから変わらず、いや、聴

成長し続けるnoteを、これからも。〜note初投稿2周年に寄せて〜

こんにちは。桜小路いをりです。 今日は、私のnote初投稿から2周年の日です。 いつも私のnoteを訪れてくださり、ありがとうございます。 私の記事を読んでくださる方、スキをくださる方、コメントをくださる方、フォローをして私の記事を楽しみに待ってくださっている方。 そのおひとりおひとりの優しさのお陰で、私はいつも記事を投稿することができています。 去年の「1周年note」に引き続き、今年もこうして皆さんへの感謝の言葉を綴れることが、とても嬉しいです。 ここからは、n

【投稿数400記念】 あしあとを振り返って、靴紐を結んで。

こんにちは。桜小路いをりです。 先日の記事で、私のnoteの投稿が400個になりました。 noteを始めた頃はこんなにたくさん書けるなんて思ってもみなくて、あれもそれもこれも全部、私の記事を読んでくださるあなたのお陰です。 本当に、ありがとうございます。 今回の記事は、これまでを振り返りながら、私自身のお気に入りの記事をご紹介します。 ぜひ最後までお付き合いください。 『「靴紐」を結び直せるひと。/SixTONES「ABARERO」と共に。』 こちらの記事、なん

私は、「私」を救う言葉を綴る。

こんにちは。桜小路いをりです。 「言葉で誰かの心を救えたら」と思うことがあります。 それは、たとえば私が何気なく綴ったエッセイでも、ひとつひとつの言葉を丹念に練り込んだ小説でも、短歌でも俳句でも、何でもよくて。 ただ、その言葉に触れた誰かが、「明日も頑張ろう」とか「今だけは、泣いてもいいかな」と思ってくれたら。 私の言葉に触れている時間が、心をゆるめて、その人らしくいられるものになったら。 そんなふうに、思うことがあります。 でも、「どんな言葉なら誰かを救うことが

「思い入れのある投稿」だけを並べて、花畑を作る計画。

こんにちは。桜小路いをりです。 私には、ひそかな信条があります。 それは、noteに投稿する記事には、必ず何かしらの「思い入れ」をもつこと。 もちろん、その中でもひときわ「この記事は上出来!」「なんだか印象に残っている」というものも、いくつもあります。 でも、たとえリアクションやコメントが付かなくても、逆に、たくさんのリアクションをいただけた記事も。 私にとっては、等しく大切な「思い入れのある記事」です。 「思い入れ」というのは、もう少し因数分解してみると、「こうい

雨の日の読書、現実との境目に。

こんにちは。桜小路いをりです。 私は、雨の日に家で読書をする、ゆったりとした時間が好きです。 小学校低学年のときは、雨の日に図書室に行って絵本を捲る休み時間が、ひそかな楽しみでもありました。 もちろん今も、特に予定のない雨の日は読書にあてることが多いです。 なんで、こんなに「雨の日の読書」に惹かれるのか。 その答えを、少し前、アニメ「クールドジ男子」の台詞の中に見つけました。 (ちなみにこの後、同じ行を繰り返し読んでしまう、という「あるある」なドジが続きます。この落

「夢中」でありたい。いつも。

こんにちは。桜小路いをりです。 今、noteのマイページの説明欄に書く、新しい文章を練っています。 投稿を始めてからほとんど変えていなかったな、と気づいたので、6月になったら変えようかなと思います。 どんな文章がいいかな、と「この言葉を入れたい」というワードを探していたとき。 ふと、「夢中」という言葉を入れたい、と思いました。 夢中。 我を忘れるほど物事に熱中すること。 ひとつのことに心を奪われること。 「夢中」という言葉には、取るに足らないけれど印象的な記憶があ

歴史に残る数人より 君の景色に映る一人がいい

こんにちは。桜小路いをりです。 今回の記事のタイトルは、SixTONESの楽曲「オンガク -声ver.-」の歌詞です。 最近、よくこのフレーズが頭をよぎります。 そんなとき、「私は、『誰かの景色に映るひとり』になれるのかな」と考えたり。 この言葉、「記録より記憶に残る」という言葉に似ているんじゃないかな、と思っています。 「記録」は、いつかは塗り替えられてしまったり、新しいページに新しい記録がどんどん書き足されていったりして、いつかは色褪せてしまうもの、なのではな

書いている最中は不安ばかり。でも。

こんにちは。桜小路いをりです。 今日の記事は、弱音未満、ため息以上といいますか、「こんな日もあっていいよね」という記事です。 noteを始めてから、「この文章を書いた自分、なかなかやるじゃん」と思うことが増えました。 そのきっかけは大抵、「スキ」の通知です。 数ヶ月前、時には1年前の記事にスキをいただけることもあり、「あっ、こんな記事もあったっけ」と読み返す。 すると、「このときはこんなことを思っていたっけ」と、そのときの記憶がぼんやりと浮かんできます。 そして、

「安心カード」が、私を強くしてくれるから。

こんにちは。桜小路いをりです。 先日、カフェでお茶をしながら、「安心カード」を作りました。 漫画『メンタル強め美女白川さん』で、白川さんのアナログ三種の神器として紹介されていたアイテムのひとつです。 自分を安心させる言葉を書き留めておいて、疲れたときに捲るための「安心カード」。 テラス手帖さんの記事も参考にしながら、作ってみました。 直筆のカードを全部載せるのは恥ずかしいので、2枚だけ。 こんな感じの仕上がりです。 カードは、ダイソーで買った、「桜」と「さくらん

比べないことは、リスペクト。

こんにちは。桜小路いをりです。 私は常々、「比べない文章」を書くことを心がけています。 カバー曲をご紹介するときなどは、オリジナルと対比させることもあるのですが……どちらかを落としているように読めることは、絶対に書かないようにしています。 その理由は、「紹介したもの、人」に対して失礼だからです。 それは、「下げた」ほうに対して失礼、というだけでなく、相対的に「上げた」ほうにも失礼に当たるから。 私自身は、「何かを下げなきゃ良さが語れないのは、私が『それ』についてよく