藤野真司|星野リゾート

絵を描くホテルマン 美大卒業→カフェ店長→星野リゾート勤務 九州出身__各地転々__2…

藤野真司|星野リゾート

絵を描くホテルマン 美大卒業→カフェ店長→星野リゾート勤務 九州出身__各地転々__2021年〜北海道白老町に移住 ※投稿内容は個人の見解です 作家情報 ___ https://lit.link/shinjifujino

記事一覧

観光者の目で描く

何ごとも、出会うタイミングによって その後の自分に与える影響の大きさが変わる。 ここ数年、僕の中での大きな変化は あるモチーフに出会ったことだった。 …

アイヌ伝統歌「ウポポ」を歌い継ぐこと

白老に来てもうすぐ2年。 もともと縁もゆかりもなかったこの土地で 少しずつ、自分が「客人」から「住人」へと 変わっていくのを感じている。 この土地の、人と文化に 触…

”光を採集する旅”_作品を旅に出すことにしました

以前紹介した自作シリーズの「光の標本」↓ 今回、この作品を 希望者に無償で貸し出すという試みを 始めることにしました。 このプロジェクトの内容としては以下の通り。…

才能のなさに気づき、描くことへの決心がついた

今日は作品のはなしを。 この作品は 【光の標本】 というシリーズで ガラスやアクリルの表面に 透明なメディウムで筆跡を施す 方法で作られている。 透明なこの作品たち…

「接客」で景色は変えられるのか、を考える

画像引用元:wellcome collection これは詩人・作家のオスカー・ワイルドが ウィリアム・ターナーの風景画を評価したときの言葉だとされている。 もちろん実際に、『ロン…

美大卒が観光業で働く理由

「旅行」と「アート」が とても似ていると感じるようになったのは 美大を卒業した後、 再び観光業に関わるように なってからだった。 ここで 「再び」とした理由を 自己…

観光者の目で描く

何ごとも、出会うタイミングによって その後の自分に与える影響の大きさが変わる。 ここ数年、僕の中での大きな変化は あるモチーフに出会ったことだった。

アイヌ伝統歌「ウポポ」を歌い継ぐこと

白老に来てもうすぐ2年。 もともと縁もゆかりもなかったこの土地で 少しずつ、自分が「客人」から「住人」へと 変わっていくのを感じている。 この土地の、人と文化に 触れる時間が長くなったからかもしれない。 中でも特に大きな影響のひとつが アイヌ文化の伝承者 「志保子さん」との関わりだ。 (改めてのご紹介...) 僕が勤める宿「界 ポロト」は北海道・白老町にある。 ↓ ↓ ↓ 新千歳空港から車で40分ほどの場所に広がる 静かな森林と"ポロト"という名の湖。 湖畔沿

”光を採集する旅”_作品を旅に出すことにしました

以前紹介した自作シリーズの「光の標本」↓ 今回、この作品を 希望者に無償で貸し出すという試みを 始めることにしました。 このプロジェクトの内容としては以下の通り。 "光を採集する旅" 概要 借主様へのお願い * 先日、アート界のインフルエンサーでもある 「美術解説するぞー」さんのチャンネルでインタビューをして頂き 動画の終盤(18:33〜あたり)でこのプロジェクトについてもお話ししています↓ * _なぜ貸し出しをするのか このプロジェクトは 2020年に行っ

才能のなさに気づき、描くことへの決心がついた

今日は作品のはなしを。 この作品は 【光の標本】 というシリーズで ガラスやアクリルの表面に 透明なメディウムで筆跡を施す 方法で作られている。 透明なこの作品たちは 置かれる場所によって表情を変える。 天候や、 時間帯によって その場その場に存在している「光」を 観賞するために、生まれた表現だ。 今のかたちに至ったのには 僕なりのまわり道があった。 _”上手い”だけではいけないと言われ 個性が欲しい。 美大に入った頃の僕は 毎日そう思っていた。 絵が得

「接客」で景色は変えられるのか、を考える

画像引用元:wellcome collection これは詩人・作家のオスカー・ワイルドが ウィリアム・ターナーの風景画を評価したときの言葉だとされている。 もちろん実際に、『ロンドンに霧はなかった』なんてことはない。 この言葉の意味するところは 『芸術として描き表されるまで、 人々は霧を情緒としてとらえてなかった』ということだろう ひとつの比喩とはいえ これって、本当にすごいことだ。 今でこそ “霧の街、ロンドン” なんて呼ばれるが、当時は 誰もそんな風にとらえ

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美大卒が観光業で働く理由

「旅行」と「アート」が とても似ていると感じるようになったのは 美大を卒業した後、 再び観光業に関わるように なってからだった。 ここで 「再び」とした理由を 自己紹介がてら つらつらと書いてみるので お付き合い頂きたい。 _生い立ちもともと僕は 九州の田舎にある宿屋の 息子として生まれ 毎日毎日、お客さんを迎え入れては 送り出すという環境で育った。 小さい頃はいつも お客さんに遊んでもらい、 仲良くなったと思ったら翌日の朝には もうお別れ(チェックアウト)で しょ