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マーケターにすすめるマーケティングにまったく関係ない本まとめ

バズに便乗するの呼吸

つい先日、下記のnoteがバズってたので、さっそく便乗してみるわけですよ。

ぢごくのまーけたー、しんいつです。

ちなみにとりあげられてる18冊のうち、ぼくが読んだことあるのは2冊だけです。感想も「ふーん」だったな……。だからどれを読んだかは言わない。

「ほら、だからおまえはダメなんだ」という批判は甘んじて受ける。なんかはちみつを強濃縮した味がするなぞのインドのお菓子くらい甘んじて受ける。

そしてタイトル通り、マーケティングにまったく関係ないけど、マーケティングの呼吸を極めたいマーケターなら必ず読んでおくべきおすすめの本をお伝えする。

すべての基礎となるはじまりの呼吸

マーケティングに限らず、ビジネスに関する本は下の2冊で良い。ほかの本はすべて捨てて本棚には下の2冊だけ置いておけ。仕事につまずいたり悩んだりしたときは、下の2冊の本を読め。何回も読め。ほかの本をあたらしく読むくらいだったら、この2冊を再読しろ。

韓非子」とマキャベリの「君主論」だ。

経営者も中間管理職も下っ端も、組織で働く、もしくは、組織を相手に仕事するのであればこの2冊を極めるのがよい。図書館いっぱいのビジネス本や自己啓発本、ライフハック本を読むより、この2冊を読みこんだほうがかならず仕事に役立つ。

くりかえしになるが、別の本読むくらいなら、この2冊をもう1回読め。この2冊をもう1回読んで、それでもなお解決しないなら(たぶんそんなことないと思うけど)ほかの本に手を出してもよい。それくらいの制約と誓約を入れたほうが念能力も高められる。

この2冊については今後も機会を見て個別にとりあげるつもりだ。

つきつめた人間の欲求の呼吸

ビジネスってなんだ。信用のやりとりか。サービスや資本の交換か。価値創造? 社会貢献? ありがとう集め?

ちがう! ぬるいこというな!! 金だ、金なんだ!!!

ということを声高に言わずにいかにオブラートに包んでまろやかに味わっていただくかをみなさん腐心されているわけですが、ぼくはそんなこと気にしない。ビジネスってのは価値を金に変換することですよ。価値はさまざまですが、金は金です。金に対して人間が根源的な欲望を見せるのは、金が具現化かつ数値化した価値だからなんです。

青木雄二先生はそういうことを教えてくれます。「ナニワ金融道」は中学校とかで全国民に読ませたほうがいい。芯を食った戦略を立てたいマーケターなら、人間の欲望について理解しておく必要がある。フレームワークとかデザイン思考とかより、まずはそっち。絵と登場人物の名前に違和感がなくなるまで何回もくりかえし読め。

なぜGAFAは強いのかの呼吸

GAFAが、欧米が、データ資本主義がなぜ世界を席巻しているのかを知りたいなら、マックス・ヴェーバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」を読め。ジョブスの伝記とか、Googleの元社員や経済ジャーナリストの書いたビジネスモデルの考察本なんかを読んで時間を無駄にするな。

インターネットとかイノベーションとか関係ない。関係なくないが、それは本質ではない。けっきょくカルヴァンの予定説なんだ。そりゃあいつらリモートワークとか余裕だよ。「生産性」というものさし自体がここから生み出されてるんだから、日本人勝てないよ。

でも敵を知るのは悪いことではない。勝てないまでも、負けないためには学べ。この本を読んで学ぶんだ。これも機会があれば別途とりあげたい。

広告クリエイティブの呼吸

キャッチコピーに悩んだり、バナーのデザインに迷ったからって、売れっ子コピーライターが書いた本なんか読むな! ああいうふわっとしたノウハウ本はぜんぶ結果論だからな!! いいからマクルーハン読め!!!

「メディア論」か「グーテンベルクの銀河系」、どちらをすすめるかは悩むところだけど、マーケターならやはり「メディア論」か。

マクルーハンの呼吸を極めたら、どの媒体がいいかなー、どのチャネルで集客しようかなー、とか悩むことは今後一切なくなる。もう訴求やクリエイティブまで含めてバシッと決められる。だってメディア自体がメッセージなんだもん。決められるようになるまで何回も読むんだ。

まとめの呼吸

「マーケティングにまったく関係ない」とタイトルで言っておきながら、けっきょくマーケティングの本ばかりになってしまった。でも仕方がないんだ。だってすべてはマーケティングだし、マーケティングはすべてだから。なにを言ってるかわからないと思うけど、安心して! ぼくもよくわからない。

まあ最新のマーケティング理論や事例、フレームワークやモデルなんかはググればいくらでも出てくるからね。基礎体力さえきっちりつけておけばそういうのは瞬殺だから。ぼくがおすすめした本はぜんぶ筋トレ系です。息を吹きこんでひょうたんを破裂させる呼吸訓練みたいな本です。

個別の剣技とか体捌きの良し悪しは基礎ができてからこそです。マーケター柱をめざすなら、このへんは基礎の基礎なんで。みなさんがどんな鬼でも倒せるように祈ってます。

コマーシャリズムの呼吸

さいごは宣伝だ!

弊社の分析部門の長が書いた本だ! なんならもうこの1冊でいいぞ!! たくさん売れたらおごってください、川口さん!!!

マーケティングの本質16

コマーシャリズムには勝てないよ……

次回予告

マーケターあるいは優雅なる冷酷


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