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靴を磨くこと

みなさん、こんにちは。しんまるです。

私は現職に入社するまで、靴を磨くということをしたことがありませんでした。はい、40代後半になるまで。

理由はいくつかありますが、まずは何といっても、私は基本的にズボラな人間です。靴を磨くという意識がありませんでした。全く。

意味も分かっていませんでした。なんで、靴を磨くのか。私はしてもらったことはありませんが、大きな駅だと靴を磨く人がいて、会社員の方々が自分の靴を磨いてもらっている。そんな光景をテレビで見たことがあります。

それに対しても、ふーんという感想しか持ちませんでした。

もうひとつの大きな理由は、初めての転職先がメーカーだったのですが、勤務先が工場だったためスーツを着ることがほとんどありませんでした。通勤時の服装もカジュアルです。

つまり、革靴を履くこともほとんどありませんでした。

そんなこんなで、月日は経過して気付けば40代半ばになっていました。そんな私の靴に対する意識を変えたきっかけは、

ある日、服を買うのに大阪のとあるお店に行きました。そこは店員さん皆さん、お洒落で服装に関しては一家言を持っているように思えました。

ある店員さんが言ったことが印象に残っています。たくさんお金を持っている人、例えば、車はベンツ、高級な腕時計、服もブランドで固めた人がなぜか靴には無頓着な人が意外と多いと。

たとえ、衣服がそんなに高価でなくても、しっかりした靴を履いているとそれだけで印象が変わる、そういうことを言っていました。

現職に転職して、革靴を買うのに百貨店に行ったのですが、ある店員さんが「靴はちゃんと手入れをすれば、ずっと履くことができるんです。それがいちばん良いんです」と言っていました。

私が買った靴をとても丁寧に磨いていました。何というか、見ていて革靴への愛を感じるというか。親切にも、私がその日、履いていた靴も軽く磨いてくれました。

という出来事を経て、今では月1回、靴を磨いています。時にズボラな自分が出そうになるのですが、磨き終わった後に少しは?綺麗になった靴を見るとちょっと気分が良くなります。

「その人がはいている靴は、その人の人格そのものである」というイタリアの諺があります。

この言葉は私にとってはちょっと大げさに聞こえますが、それでも足元を大事にすることの重要性は分かってきた気がします。何というか、綺麗な靴を履くと背筋が伸びる。そんな感覚があります。

靴がその人の人格すべてではないのでしょうが、綺麗な足元を見るとやはりその人への印象は変わると思います。

でも、未だにブランドは分かりません。高級ブランドだからいいではなく、自分が気に入った靴を履く、手入れをきちんとする。それが重要なんだと思います。

最後までお読みいただきどうもありがとうございました。







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